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先月、拙ブログでご紹介した 『脱亜論』 の著者・福澤諭吉先生は、言うまでもなく慶應義塾大学の創始者であると同時に 『学問のすすめ』 という大ベストセラーを著し明治期の日本に大きな影響を与えた教育者。

その福澤先生に関し、月刊 『致知』 5月号で慶應義塾福澤研究センター顧問の岩﨑弘氏が少し違った角度から取り上げられておられます。

つまり大人ではなく、子供向けの教育という意味で。

福澤先生は四男五女と子宝に大変恵まれましたが、ご自身が幼少期に恵まれない環境に育った経験から、我が子に対する教育に人一倍心を配ったといいます。


       ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草

先生が38歳だった1871(明治4)年10月から11月にかけて、長男・一太郎 (当時8歳 後に慶應義塾塾長) と次男・捨次郎 (当時6歳 後に時事新報社長) に対し、4つ折りにした半紙で作った帳面を1冊ずつ渡し、そこに毎日ひとつの教えを記し、『ひゞのをしへ』 として読ませたといいます。

その中の一部、〝おさだめ(7つの大切なこと)〟をご紹介すると、



 1.うそをつかない

 2.ものを拾わない

 3.父母に聞かないでものをもらわない
 4.強情をはらない
 5.兄弟げんかをしない
 6.人のうわさをしない
 7.人のものをうらやまない


・・・う~ん、私自身殆ど実践できていない耳の痛い内容ですが、いずれも人の道としての基本中の基本。

また先生は、イソップ物語や童話を通して命の尊さ・生きる意味・独立心の育て方など子供たちの情操教育のために、『童蒙をしへ草』 という本を1872(明治5)年に出されています。

たまたまですが、この2つを現代語訳した書籍が先月出されています。


 現代語抄訳 日々の教え・童蒙教え草』  

             (金谷俊一郎・訳 PHP研究所・刊)


       

訳者はメディアにも登場している某有名予備校のカリスマ日本史講師だけに、やさしくかつ
読みやすい内容。

福澤先生は子供の教育に関して、こう仰っています。

「一家は少年の学校なり」 

「真に人の賢不肖は父母家庭の教育次第なり」

まさしく、その通りだと思います。
勉強はおろか躾まで学校に丸投げしていては、親として責任放棄・職務怠慢と言われても仕方ありません。

我が子の成長を願う方には、是非この本を通して親子共々日々学んでいただきれば、と思います。

この本からネタを仕入れて、福澤先生同様1日ひとつの教えをメモにして渡すだけでも、親子の真面目な会話が出来ることでしょう。

えっ、メールやラインで送ってもいいかって?

これは親が手書きで渡してこそ、効果があると思いますが・・・。



また一方で福澤先生は『福翁自伝』 の中で、こうも述べておられます。

「子供の教育法については、私はもっぱら体の方を大事にして、幼少の時から強いて読書などさせない。

先ず獣身を成して後に人心を養うというのが私の主義である。」

つまり、まずは体育が一番・・・〝健全なる精神は健全なる肉体に宿る〟ということ。

最後に勝つのは、健康な人間ですものネ。 扇子

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