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破天荒

〝座頭市〟というと、若い方は北野武監督の映画をイメージする方が多いと思いますが、私のような昭和世代は、この方を思い出すはず。

 勝 新太郎 さん

今日は、昭和を代表するこの大俳優の命日・没後20周年にあたります。 


       


勝(本名:奥村 利夫)さんは、1931(昭和6)年に千葉県で生まれました。

長唄三味線方の父・杵屋勝東治の手ほどきで幼少時から長唄・三味線を習い、10代の時から深川の芸者に稽古をつけていたそうな。

その勝さんが映画界入りしたのは、1954年に渡米し巡業していた時に撮影所で紹介されたジェームズ・ディーンに感化されたからだそうな。

23歳の時に大映京都撮影所と契約すると、すぐに 『花の白虎隊』 でデビュー。

しかし当初は全く売れず、映画館から 「主役から外せ」 という苦情が続出したというから意外です。

ところが1960年に 『不知火将校』 で悪僧を演じてからは評価が一変。


1962年に中村玉緒さんと結婚した後の 『座頭市物語』・『兵隊やくざ』 で人気は不動のものに。

そして1967年に勝プロを設立すると、兄・若山富三郎さんを起用して 『子連れ狼』 を製作するなど、時代劇を中心に作品を制作。

松平健さんを弟子にして鍛え、彼の人気を定着させた 『暴れん坊将軍』 の主役に育て上げました。

自らも1974~79年にかけてTVドラマ 『座頭市』 シリーズをに主演し気を吐きましたが、この辺りから様々なトラブルに見舞われるように。

1978年に麻薬不法所持で書類送検されると、その翌年には 『影武者』 の主役に抜擢されたものの、黒澤明監督と衝突して降板。

そして無類の大酒飲みで遊び好き、更に見知らぬお客にも奢る大盤振る舞いを繰り返した挙句、勝プロは1981年に12億円の負債を抱えて倒産。

その借金を妻・玉緒さんが返済に走り回りましたが、後に長女・長男も大麻密売で逮捕されるなど、苦難の道は続きます。

そして極め付きは、1990年1月にハワイ・ホノルル空港でパンツの中に隠していたマリファナ・コカインを見つけられ現行犯逮捕されたこと。

逮捕後の会見で飛び出した 「もうパンツは履かない」 という迷セリフ、ご記憶の方も多いはず。


       

更に翌年には日本国内でも麻薬取締法違反で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた勝さんは、1996年7月に下咽頭ガンを発症。

4ヶ月後の記者会見では 「もうタバコは止めた」 と言ったそばからタバコに火をつけて記者を呆れさせました・・・が、これはあくまでも勝さん流のパフォーマンスだったとか。

根っからの役者・エンターテイナーだったんでしょうネ。

しかし抗がん剤・放射線治療の甲斐なく、1997年6月21日に65歳で旅立ってしまいました。


築地本願寺で執り行われた葬儀には1万1千人が参列したといいますから、その人気の高さが偲ばれます。

また債権者の中には、香典代わりに借金をチャラにした方もいたといいますから、愛される・・・というか憎めないキャラだったことは確かでしょう。


まさに〝古き良き時代〟の体現者・・・日本映画界の全盛期を駆け抜けた、良くも悪くも桁外れのスケールを持った大御所の冥福を、あらためてお祈り致します。 笑3


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