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猥 褻

タイトルの漢字、読めない若者が多いかもしれませんネ。


中高年の方ならご存じ、『わいせつ』・・・意味は、徒(いたずら)に性欲を興奮または刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反すること。

この〝猥褻〟に関しては、『わいせつ物頒布等の罪』 があり、刑法第175条で


『わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。(以下略)』


と規定されています。

ただ、その猥褻か否かの判断基準に関しては明快に定義されておらず、しばしば裁判論争になることも。

その代表的な事例といっていいのが、

 四畳半襖の下張り事件


今から45年前の今日・1972(昭和47)年6月22日に、『四畳半襖の下張り』 を掲載した月刊誌 『面白半分』 7月号が、わいせつ文書販売の疑いで発売禁止になりました。

            

『四畳半襖の下張り』 は、永井荷風が1917(大正6)年に雑誌 『文明』 に発表した、主人公が様々な経験を経て最後には置屋の主人になるという短編小説。

しかし掲載されたのは、それとは別に伝荷風作 (※荷風は自身が書いたのは冒頭部分だけと主張) として終戦前後から一部愛好家(?)の間で知られるようになった春本の傑作と言われるもの。

当時同誌の編集長だった作家・野坂昭如氏が掲載したのですが、これが刑法175条に抵触するとして発禁処分となり、更に野坂編集長と株式会社面白半分の佐藤嘉尚社長が起訴されました。

同裁判では五木寛之・井上ひさし・吉行淳之介ら著名作家が次々と証人申請して世間の注目を集めましたが、最高裁まで争った結果被告側が敗訴し罰金刑が確定。

判決文は難しい単語を羅列していますが、要は 「この作品はわいせつであり有害だ」 ということ。

それでは、その作品の一部を以下にご紹介しますので、この作品がわいせつ(有害)図書に該当するか否か、ご判断ください。

『遊びに馴れぬお客ならば、大抵この辺にて、相手の女もよがり出せしものと思込み、意気地なく往生遂ぐるなるべし。


然れども兵に馴れたるものは、敵の計画を利用して、却つてその虚を衝く。


さても女、早く埒を明けさせんと急りて腰をつかふ事激しければ、おのづとその身も幾分か気ざゝぬわけには行かぬものなるを、此方は時分を計り、何もかも夢中の体に見せかけ、片手に夜具刎のけるは、後に至つて相手をはだかになし、


抜挿見ながら娯しまんとの用意なり。』


・・・作品内には、もう少しダイレクトかつ過激な描写があるのですが、拙ブログの品位を落とさぬよう除外致しました。あせあせ

それにしても、如何でしょうか?

ネット上で無修正画像・動画が閲覧できる現代においては、個人的には発禁処分・有罪になるような代物ではないと思うんですが・・・。

まぁ猥褻の基準が時代と共に緩くなってきていることだけは確かですけどネ。


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