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Gパン

今からちょうど40年前の今日・1977(昭和52)年5月11日、大阪大学の教室でちょっとした〝事件〟が起きました。

ジーンズを穿いた3年生の女子大生が遅れて教室に入ったところ、英米文学担当のアメリカ人非常勤講師フィリップ・カール・ペーダさんが、

「ジーパンの女の子は出ていきなさい」


と激怒し、受講を認めませんでした。 英語でまくしたてられた彼女は意味が分からず “Why? ”と言うのが精一杯でやむなく退室。

この話を聞いた友人らが翌週の講義開始前に事実確認をするためペーダ先生に面会を求めたところ、その中の1人がジーンズ姿だったのを見咎め、

「男子学生がズボンを穿くのは習慣だろうが、若い女性の場合は不誠実だ。 ジーンズを穿いた女学生とは何も話すことはない」

と態度を硬化。 


そして更に翌週・・・25日の講義に「女性差別発言を取り消せ」と抗議するためジーパン姿の学生がマスコミを引き連れて教室に押し掛けたところ、ペーダ講師は

「10年前なら君達と議論したろう。 しかし私は老いた。

 君達の意見と合わないなら辞めるしかない。」

と英語の声明文を読み上げ、後日退職することに。 これが当時


 ジーパン論争


 として世間で話題になったそうです。

私自身は大学に入学した直後で殆どテレビを観る余裕もなく、こんな論争があったことすら知りませんでしたが・・・皆さんは、この騒動をどう捉えられるでしょうか?

意地悪いアメリカ人の教師に虐められた女子学生が可哀想だし、辞めるのは当然・・・そう思う方が少なくないかもしれません。

でも、実はこの話には伏線というか隠された事実があるのです。

ペーダ氏は1921年生まれで、この騒動が起きた時は57歳になったばかり。

        
                 
Philip Karl Pehda

アメリカ陸軍航空部隊に所属し、身長2メートル超・体重100kg超という大男だった彼は終戦直後に来日。

一旦ボストンに戻って大学を卒業後、フルブライト奨学金を得て再来日しました。

1951年から大阪教育大の教壇に立ったのを皮切りに、神戸外国語大を経て1961年に神戸女学院大の教授に。


その教授時代に大阪大学の非常勤講師を兼任していた時に、この騒動が起きたのです。

そして彼は非常に厳しい先生として有名で、毎年最初の授業の際に

 ◇ 講義中は禁煙
 ◇ 女子学生はジーパン禁止
 ◇ 時間厳守


を生徒に課し、実際電車が止まろうと何があろうと遅刻は認めなかったとか。

そして女子学生にジーパンを禁止したのは、


「ジーパンは作業着であり、女性にはそぐわない。 女性にはエレガントであって欲しい。」


というのが理由。

つまり彼は、いきなり女子学生に 「出ていけ」 と言ったわけではないのです。


むしろ追い出された女子学生は、講師が予め提示した条件を2つ破っていたというわけ。


教えていた大学のバレーボール部の試合では大声で声援を送り、また「大学サッカーは〝カレッジ精神〟に則っているからエキサイティング」と、来日してから初めて知ったサッカーにも興味を示し、日本サッカー協会の会員になって応援し続けたという彼は、決して女性を差別するような人ではありませんでした。

女性を退室させる際に 「遅刻は認めない」とだけ言えば、こんな騒動にはならなかったのでしょうが、彼はむしろ女性を思うが故に本音を口にしたのでしょう。

現在の教育現場では、モンスターペアレンツの突き上げや学級崩壊を恐れ、生徒に迎合して呼び捨てにされたり綽名で呼ばれることを喜んで受け入れる教師が少なからずいるそうな。うー

ペーダさんのような気骨ある教師と、どちらが良いのでしょう?

男は男らしく、女は女らしく・・・これのどこが性差別になるのか理解できない私の答えは、明らかですが。


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