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転 落

30代以上の方なら、連休明けの日本国内を震撼させたこの凄惨な出来事をご記憶だと思います。

 武富士弘前支店強盗放火殺人事件


が青森県内で発生したのは、今から16年前の今日のことでした。


犯人のK(当時42歳)は、県内のタクシー会社に勤める運転手。

勤務態度は真面目で評判が良かったそうですが、実は過去に仲人だった女性Aに騙されて (※詐欺容疑で指名手配されたAは、後に一家心中) 複数のサラ金から借金を重ねてしまいます。


それをギャンブルで返そうと一発勝負に出てはハズレを繰り返し、追い詰められたKは遂に2001(平成13)年5月8日午前11時前、サラ金最大手の武富士・弘前支店を襲います。

店内にいきなりガソリンを混ぜた油を撒き、「カネを出さねば火をつけるぞ」と脅迫。

支店にはその時1,000万円の現金があったそうですが、支店長は犯人の要求を拒否。

更に警察に通報しようとしたことに激怒したKは手に持っていた紙に点火して投げつけると、一気に火の手が上がりました。

予想以上の火の勢いに気圧されたのか、Kは何も盗らずに逃走。


しかし店内は火の海となり、ビルの3階で出入り口は1ヶ所しかなかったため、店の奥に逃げた従業員は脱出することが出来ず。

駆け付けたファストフード店の店長らが掛けた梯子で窓から支店長ら4人が脱出できたものの、5人の従業員が亡くなってしまいました。

       


逃走したKは、翌日何食わぬ顔で出勤。

テレビニュースで死者が出たことを知ったそうですが、妻と共謀してアリバイをでっち上げたり地元テレビ局にウソの犯行声明等を送り付けるなど捜査を攪乱。

しかし武富士が目撃証言から作成した犯人の似顔絵を挿入したポケットティッシュを全国で約2億5,000万個も配布。

私自身、駅前でそのティッシュをもらった記憶があります。

Kの顔写真と似顔絵を下に並べてみましたが・・・どうでしょう、似てますかネ?


     

そして警察は、現場で犯人が火をつけた新聞紙の燃えカスを徹底的に分析。


印刷する際、四隅に入る〝トンボ〟の僅かな見当ズレなどから印刷工場を特定。


その新聞の配達地域を絞り込み、逃走車両と同型の軽ワゴン車を所有しているのがKだけであることを突き止めます。

翌2002年3月、警察から任意同行を求められたKは、自宅から犯行時に使用したつなぎ服やテレビ局にに送り付けた犯行声明の筆圧が残った紙片が発見されたことを突き付けられ、犯行を自供。

「火を付けたのは逃げるためで、殺意はなかった。」

「(犠牲者の)人生、命を奪ってしまい、ひたすら頭を下げるだけです。

 後は、法の裁きを受けるだけ。」

と言いながら、死刑判決を出されると最高裁まで上訴。

更に判決が確定した後も再審請求を出し続けるという、反省を口にしながらも生への執着を見せます。

しかし4回目の再審請求の準備中だった2014年8月・・・宮城刑務所で死刑が執行されました。

儲け話に飛びついてサラ金に手を出し、ギャンブルでの一発逆転に賭けて失敗した挙句に強盗殺人・・・まさに絵にかいたような転落人生。

彼の身勝手さには唖然とするばかりですが、もちろん同情の余地などなし。

今日、十七回忌を迎える亡くなられた犠牲者のご冥福を、祈る他ありません。


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