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炎 上
これまで多くの列車事故や飛行機事故が何度も起こり、累計で何千・何万人もの犠牲者が出てきました・・・が、だからと言って鉄道や旅客機は安全管理や技術の進歩をしながら運行(航)され続けています。

しかし、中にはたった1回の事故でその後運航はおろか生産も中止された交通機関があります。

それは・・・〝硬式飛行船〟。

なんだか野球やテニスのボールみたいな名称ですが、これは船体を金属や木製の枠組みで作って外皮を張った高強度かつ大型の飛行船。

多くの乗客を安全かつ快適に運べることで一時期盛んに製造されたのですが、その流れを完全に止めたのが、今からちょうど80年前の今日起きた

 ヒンデンブルグ号爆発事故

でした。


1900年に第一号が作られ、第一次世界大戦中には119隻も建造されて軍用にも使用された硬式飛行船は、1928年にツェッペリン号が世界一周を達成し、その威容を人々に強烈に印象づけました。


そして1936年、それまでの飛行船の中で最大となる、全長245m・最大直径41.2m、自重118トン、ダイムラー・ベンツ社製のディーゼル・エンジン4基を搭載し、100名の乗客・乗員と11トンの荷物を積載し最大速度時速140kmというオバケ飛行船がドイツで誕生したのです。

船名は、1925~34年まで同国の大統領だったP・V・ヒンデンブルクに因んでつけられました。

写真を見ると、下にいる人間が米粒のよう・・・その巨大さが分かります。

     


同年3月から運航を開始。 年内にアメリカ10回、ブラジルへ7回の飛行を行い、7月には大西洋往復最短記録の5日19時間51分を樹立。

8月にはベルリン五輪開会式の際にメインスタジアム上空に飛来し、全世界にその威容を見せつけました。

そして翌1937年5月3日、フランクフルトからニュージャージー州に向けてその年初めてのアメリカへと飛び立ったヒンデンブルク号は、現地時間5月6日午後7時頃、レイクハースト海軍航空基地に着陸態勢に入った・・・その時、悲劇は起こりました。

その時の有名な映像が、こちら。(2分40秒過ぎから ↓)


尾翼付近で爆発を起こすと、機体内に詰められた水素に引火し大炎上して墜落。

乗員・乗客97名中35名と地上作業員1名が死亡する大惨事となりました。

事故原因については静電気の火花が燃え移ったというが有力ですが、未だその原因については断定されていません。

原因がはっきりせず、しかも視覚的にこれだけの惨状を見せつけられたら、普通また乗りたいと思う人はいませんょネ。

この事故以降、硬式飛行船が建造されることはなく、現在は不燃性のヘリウムガスを詰めたバルーン状の軟式飛行船が主として企業宣伝用に利用されているに止まっています。

以前飛行船が登場するシーンでは、『007 美しき獲物たち』(1985年)や、『インディー・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989年)などがありますが、この事故に関して囁かれた故意に爆破されたという陰謀説を基にした映画『ヒンデンブルク』が1975年に公開されています。


            


ロバート・ワイズ監督がメガホンを取り、日本でもお馴染みのジョージ・C・スコットが主演しており、墜落シーンでは実際のニュース映像を使っている異色作・・・なかなかの迫力がありますので、興味のある方はどうぞご鑑賞ください。


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