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混 入

大変残念なことですが、現在でも食品に毒物やいぶつ異物を混入する事件が起きています。

過去には 『グリコ・森永事件』 という有名な犯罪が起きましたが、この事件では幸いにも毒物そのものでの死者は出ていません。

しかしこれと違い、実際に多数の犠牲者が出た凄惨な毒物混入事件が過去に起きています。 そのひとつ、


  パラコート連続毒殺事件


が発生したのが、今から32年前の今日・1985(昭和60)年4月30日の事でした。


この日、広島県福山市で当時45歳の男性トラック運転手がドリンクを購入した際、自動販売機の上に置かれていたオロナミンCを飲んだところ、5月2日に死亡。

嘔吐物から僅か15ccで死に至る猛毒の除草剤・パラコートが検出されました。


そしてそれから5ヶ月程経った9月11日、今度は大阪府泉佐野市で釣り帰りの52歳男性が自動販売機でオロナミンCを購入した際、取り出し口にあったもう1本のオロナミンCを持ち帰り、帰宅後に飲んで3日後に死亡。

やはり残留物からパラコートが検出されました。

以後模倣犯を含め、関連すると思われるパラコート混入事件が11月までに累計12件発生し、12名が死亡。

関連すると思われる模倣犯や自殺も含めると、34件・13名が死亡するという、重大事件でした。


(当該事件について人々の記憶にあまり残っていないのは、同じ年に上記グリコ・森永事件や日航ジャンボ機墜落など大きな事件・事故が相次ぎ、その陰に隠れてしまったからかもしれません。)

1965年2月から販売開始以来売上を順調に伸ばし、ちょうど事件の起きた1985年には年間販売1億本に到達したオロナミンCは、この事件を受けて(1986年から)一度開栓したら元に戻せない現在のマキシキャップに変更しています。


        

                販売当初            改良後 

実は1971年に王冠からスクリューキャップに変えていたのですが、それでは混入に気付きにくいということで、再び変更を余儀なくされたのです。


この事件から遡ること8年前、やはり当時国内を震撼させた 『青酸コーラ無差別殺人事件』 が起きており、この時東京・大阪で少なくとも3人が死亡していました。

この時は公衆電話の上などにコーラの瓶が置かれており、それを口にした被害者が死亡したというもの。

同事件以降、いわゆるリターナル瓶の利用は急激に減少し、缶入りでの販売に切り替わっていきました。

そしてこのパラコート事件は、それを踏まえた形で自販機の取り出し口等にいかにも置き忘れたかのように装う、更に悪質な手口でした。

しかし両事件とも物証が乏しく、また犯行現場の範囲が広いため複数犯の可能性が高く、犯人の特定・逮捕には至っていません。

当時と違って現在は防犯カメラの設置が進んでおり、こういった毒物放置型の犯罪はしにくい状況ではありますが、もし両事件の犯人が10~30歳代だったら今でも生存している確率は高いですから、安心は出来ません。

人間の記憶は一定期間で消えますし、まして日本人は熱しやすく冷めやすいと言われます。

毒物混入事件は一定期間を置いて起きていますから、今後もいつ発生するか分かりませんから、お子さんなどにはくれぐれも置いてある商品には手を出さぬよう、厳しく指導した方が無難でしょう。

もちろん、大人もですが・・・って、子供の頃は道に落ちていた食べ物を平気で口にしていた私が、偉そうに言えませんけど。うー


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