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戦 略

今日は、昨日の記事に関連した話題ですが・・・皆さんは


 地 政 学
  Geopolitics

という学問分野をご存知でしょうか?

これは民族や国家の特質を、主として地理的空間・条件から説明しようとするもので、歴史・地理・政治経済・軍事・宗教など様々な分野の知識が必要な広くて深い学問。


これを教える大学は日本にはまずないでしょうし、メディアが伝える報道でも殆ど耳にすることはありませんから、一般人には馴染みがないと思います。

しかしこれは世界の近代史を紐解く上で、また未来を占う上で非常に重要なもの。

特に戦後70年以上経過した中で、近隣諸国の不穏な動きによりかつてないほど国防に関して緊張感が高まっている今こそ注目すべき、だと私は思っています。

何冊もこの地政学に関する著作が出版されていますが、今日は少々古いながらも現代の世界情勢を分析する上で非常に役立つ一冊をご紹介します。 それは

 『悪の論理 ゲオポリティクとは何か』 
                (倉前盛通・著 日本工業社・刊)

      

ちょうど40年前の1977(昭和52)年初版ながら、34回も版を重ねた良書です。

本書を読めば、アメリカがアルフレッド・セイヤー・マハン(1840-1914)が唱えた 『海軍権力史論』 を忠実に実行に移し、世界の覇権を手に入れるべくハワイを併合しパナマ運河を手に入れたことが、更には沖縄を重要視していることが分かります。

一方日本も留学した秋山眞之海軍大尉が彼に会っており、日清・日露戦争を通して千島列島や台湾、更には朝鮮半島や満州、小笠原列島やミクロネシア諸島を制圧するなど、マハン理論を忠実に実行しました。


     

                   Alfred Thayer Mahan

しかしその勢力を伸ばす日本が、中国大陸に進出を目論むアメリカにとって邪魔だったことは明白。

故にアメリカは1915年頃から周到に日本を叩き潰す戦略を立て、それを着実に実行して追い込み日米開戦に持ち込むように仕向け、我が国は見事にその罠に嵌ったのです。

世界の大国は何十年単位で周到な計画を立て、自らの国益を守り伸ばそうとしており、そのために必要なものとは手を組み不要となれば遠慮なく手を切ります。

それは21世紀に入っても変わりません。
日本の外交下手や情報収集・分析能力に劣ることも・・・。

なぜアメリカはかつての敵国だった日本と安全保障条約を結んだのか?

それを考えた時、東西冷戦の時代が終わり巨大市場である支那と手を結ぼうとするアメリカが、いつまでも日本を守ってくれると思うのは甘過ぎます。

テロ等準備罪に反対し、覇権主義国の支那が日本を攻撃するわけがないと真顔で主張する国会議員や、「酒を酌み交わして話し合えば戦争にはならない」 などと世迷言を口にする平和ボケの若者には、是非この本を読んで隣国の強かさと恐ろしさを知るべきでしょう。

そしてアメリカの好意(戦略?)に甘え、スパイ防止法もなく情報収集・分析に疎いまま、自ら核武装もせず憲法の条文を金科玉条のように唱えていれば国土と国民の生命と財産を守れるなんて幻想は、一刻も早く捨てなければなりません。

自分たちの子孫に安全な生活を保障したければ、10年・20年・・・いや、50年単位での国家戦略を立案・実行する必要があります。


我が国はエネルギー資源と食糧という、国家存続に不可欠な2つの重大要件を他国に頼っている、綱渡り状態なのですから・・・。うー


 


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