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厳 格

映像技術が進化した現代は、様々なスポーツの判定にビデオが導入されています。

アメリカのプロフットボール・リーグ・NFLを皮切りに、野球やラグビー、大相撲やフィギュアスケートなどがビデオ判定を導入し、誤審を防いでいるのはご存知の通り。

スタジアムではすぐにその場面をオーロラビジョンに再生しますから、観客や選手を納得させるためにも当然の措置だと思います。

しかし、これは行き過ぎではないか? と思われる場合も・・・。

それが、先週行われたアメリカ女子ゴルフツアー・ANAインスピレーションで起きました。

3日目を終えて2位に2打差をつけて首位に立った人気選手のレクシー・トンプソンは、最終日も快調にプレー。

   

しかし12番ホールを終えたところで、前日の17番ホールのグリーン上でマークした箇所と異なる地点にボールをリプレースしたと視聴者から指摘を受け、誤所からのプレー(2打罰)と過少申告(2打罰)の計4打罰を課されてしまったのです。

アマチュアと違い、プロのトーナメントでいきなり4打罰を課されるのは致命的。

しかし彼女はキャディーにも励まされて涙を流しながらも果敢にプレーを続け、首位タイに追いついてホールアウト。

結果的にプレーオフで敗れたものの、ギャラリーから温かい声援と拍手をもらいました。

それでは、その問題となった場面のVTRをご覧ください。(↓)

  https://www.youtube.com/watch?v=ee8vQ2DSkY4


確かに全く同じ箇所とはいえませんが、その誤差は1~2mm程でしょう。

スローVTRで再生されれば分かりますが、おそらくトンプソン本人は気づいていないはずですし、故意にカップに近づけようという意識はなかったはず。

それはゴルフをする方ならお判りでしょう。
これはいわゆる誤差の範囲内だと私には思えます。

少し古い話になりますが、日本でも同様のペナルティーが科されたことがありました。

それは今から30年近く前・・・1989年に行われた関東オープン・2日目。

グリーン上にあった水巻善典選手のボールがごく僅かに動き、それに気づかぬままプレーした水巻善典選手に、NHKの中継を観ていた視聴者から指摘を受けた主催者がその事実を通告。

ビデオを観た同選手がボールが動いたことを認め、自ら2打罰を申告したのです。

私もそのビデオを中継で観ましたが、本当にごく僅か・・・肉眼ではまず分からない程度でした。

ただこの時は、スコアカード提出前だったことが幸いしました。
当時のルールでは、もしスコアカード提出後にそれが発覚したら失格でしたから。

それを免れ2打罰を課されただけで済んだ水巻選手は、これで発奮したのか見事優勝しましたので大きな問題にはなりませんでした。

しかし今回のように、前日に起きたことを遡って指摘されたら、選手はたまったものではありません。

賞金がかかるプロ選手にとっては、まさに死活問題です。

プロ野球やアメラグのように、その場で判定されるならいいですが、前日に起きたことを視聴者の指摘で遡及適用するのは、いかがかと。

タイガー・ウッズがこの問題に関し、「視聴者は競技委員ではない」とツイートしたそうですが、私も同感です。

ゴルフは基本的に自己申告のスポーツ。

いくら映像技術が進歩したといっても、肉眼で確認できないミリ単位の誤差を捉えて選手にペナルティーを科すのは行き過ぎではないでしょうか?

こういうことがまかり通ると、選手は委縮し試合の興を削ぐことになる恐れが出てきます。

過ぎたるは、及ばざるが如し・・・。うー


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