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兄 貴

中村玉緒さんの元夫であり、ハワイの空港で麻薬所持の現行犯で逮捕され、会見で「もうパンツは履かない」という迷言を残した伝説的俳優といえば、勝新太郎さん。

今日は、その勝新が一目置く名優であり、彼の実兄でもあった


 若山 富三郎 さん


の命日・没後25周年にあたります。

若山(本名:奥村 勝)さんは、1929(昭和4)年に現在の東京・江東区に生まれました。

長唄三味線方だった父・杵屋勝東治さんの手ほどきで幼少時より長唄の修業を始めるも長続きせず、柔道に熱中。

しかし20歳の時に長唄・和歌山富士郎の許に弟子入りし、芸名を若山富三郎に。

そして1954年に新東宝からスカウトされ、映画界入り。

翌年 『忍術児雷也』 でデビューすると、映画 『人形佐七捕物帖』 シリーズや 『銭形平次捕物控』 などのテレビ時代劇に主演。

1959年に大映に移籍したものの、弟・勝さんの脇に回るなど不遇の時代もありましたが、
1968年から始まった 『極道シリーズ』 から人気が復活。


その後任侠映画から時代劇・現代劇と広いジャンルで活躍し、日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞など様々な賞を獲得し、押しも押されもせぬ日本映画界の重鎮となりました。

個人的に最も印象に残るのは、松田優作さんの遺作となった 『ブラックレイン』(1989年公開) での、ヤクザの大親分役。

  


英語も流暢に話し、主役のマイケル・ダグラスも霞む程の貫禄と迫力は、さすがでした。

しかし1984年に心臓のバイパス手術を受けた若山さんは、喘息・糖尿病の持病がありながらも
喫煙や甘食を止めることはなく、徐々に体調は悪化。

1991年の入院時に主治医から 「このまま生活習慣をあらためないと来年夏までもたない」 と忠告されても、馬耳東風。

そして1992年4月2日、勝夫妻・清川虹子さんらと麻雀をしている最中に昏倒・・・急性心不全により62歳の人生に幕を降ろしました。

弟・勝新さんも様々な逸話を残しましたが、兄貴もそれに負けていません。

座頭市役で見事な刀さばきを披露した勝新さんでしたが、その彼をも凌ぐ腕前は当代随一といわれ、あの千葉真一さんが〝師匠〟と呼ぶほど。

また大勢を引き連れて遊ぶところは勝新さんと同じでしたが、彼はロクに台本を読まなかった弟さんと違い、出演2時間前には楽屋入りするなど仕事には真面目に取り組んだそうで、それが後半生でトラブル続きだった弟さんとの違いとなって表れました。

そして面白いのは、大酒飲みの勝新さんとは真逆で、下戸で甘党だったこと。

山城新吾さんらで構成される〝若山組〟は上下関係・礼儀に厳しく、暴れん坊で鳴る安岡力也さんでさえ、若山親分の前では直立不動だったとか。

しかし、その若山組に入る際には〝固めの杯〟ではなく、煮溶かした羊羹を塗ったパンを食べることだったそうな。

『ブラックレイン』 では若山親分が松田優作さんに杯を渡す場面がありますが、それが羊羹パンだったら・・・もう笑うしかないですょネ。あせあせ

古き良き昭和時代を代表する大物俳優のご冥福を、あらためてお祈り致します。


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