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猶 予

「被告人を懲役〇年に処する。 但し、その執行を〇年の間猶予する。」

刑事ドラマなどを観ていると、時々こんな判決が法廷で下される場面を目にします。

いわゆる執行猶予がついた判決ですが、この〝執行猶予〟という概念が我が国の法律に初めて導入されたのは、今から102年前の今日・1905(明治38)年4月1日のことでした。


 『刑ノ執行猶予ニ関スル法律』


が、それ。 現行刑法では、第25~27条で規定されています。

判決後即時に(懲役・禁固・拘留の)刑を執行される〝実刑〟に対して、一定期間に再度罪を犯すなどしなければ、その刑を免れることができるのが、〝執行猶予付判決〟。

以前に禁錮以上の刑を受けたことのないか、受けても刑の執行から5年以上罪を受けていない者が3年以下の懲役または禁錮もしくは50万円以下の罰金刑を受けた場合などに、情状により1~5年の執行猶予が付けられるのだそうな。 (※刑法第25条) 


これは比較的軽い罪を犯したような場合で、犯人が自分の非を悟り今後は真面目に生きたいと心に誓っているような時は、もはや刑の執行をする必要はないし、逆にそういう人を刑務所に入れると、世間の人から特別の目で見られたりして自暴自棄になり、立ち直る機会を奪ってしまうことから考え出された制度。


では実際にどれくらいの比率で執行猶予がつけられているかというと、平成25年度の検察統計調査によれば懲役刑の言い渡し総数52,763件のうち、執行猶予が付いた判決は29,463件で、付与率は55.8%。

禁錮刑では3,174件の内3,058件で、付与率は何と96.3%

ちなみにその猶予期間は、懲役・禁固総計で

 1年以上 ・・・      9件
 2   年 ・・・    881件
 3   年 ・・・ 21,496件
 4   年 ・・・  7,331件
 5   年 ・・・  2,810件

圧倒的に3年以上が多いようです。 


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しかし一方、その執行猶予期間を無難に過ごせば収監もされず前科も消えるのに、再犯など余計な事をして猶予を取り消される人は、どれくらいいるのか?

やはり上記と同じ検察統計調査によると、平成25年度に取り消しされたのは4,580名。

単純計算はできませんが、同年に執行猶予判決を受けた方を分母にすると、取消率は約15%。


判決言い渡しから1~2年で取り消された人が約50%ですが,判決から1年以内も約30%いて、中には判決後1ヶ月以内という懲りない面々が227人いたそうですから、何をかいわんや・・・。うー


執行猶予をつける意義は分かりますが、ストーカー被害など性犯罪や薬物犯罪については、いくら初犯だからといっても杓子定規に執行猶予を付けるのは問題・・・そう思うのは、私だけでしょうか?

と言いつつ、万一自分が罪を犯したら、執行猶予つけて欲しいと願うのでしょうが。

さて、執行猶予付きの有罪判決を受けた場合の注意点がひとつ。

交通違反で罰金刑を受けると、場合によっては執行猶予を取り消されることも有り得るそうですから、運転は慎重にしてください。

まぁ、拙ブログの読者にはそういう状況の方はいないと思いますが・・・。

ちなみに我が女王様の辞書には〝執行猶予〟という言葉は載っていません。

浮気をすれば、即時全財産没収&屋外退去が課されることになっちょります。
ダメだぁ顔


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