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指名手配

皆さんは、歌舞伎の演目『青砥稿花紅彩画(あおとぞうし はなの にしきえ)』をご存知でしょうか?

「読み方すら分からない」という方も多いと思いますが・・・通称が 『白波五人男』 と聞けば、中高年の方ならご存じのはず。

これは5人の盗賊が活躍(?)する物語ですが、今日はその頭で

「問われて名乗るも おこがましいが、生まれは遠州浜松在・・・」


の大見栄でお馴染み、日本駄右衛門のモデルである実在の盗賊

  
にっぽん  ざ え  もん

  日本 左衛門


の命日・没後270周年にあたります。


国名を苗字に持つ恐れ多いこの盗賊(※本名:濱島庄兵衛)は、1719(享保4)年に尾張藩の下級武士にして七里役だった濱島富右衛門の子として生まれました。

七里役とは、藩が街道の七里毎に置いた公文書の取継ぎや情報収集を役目とする公式の飛脚のこと。

彼らは〝仕事を妨げる者は切り捨て御免〟の特権を持っていたため宿場の役人では抑えが効かず、派手な井出達で無頼者などを大勢集めては賭博をする者も多かったとか。

そんな父親の日常を見て育った子供が真っ当に育つわけもなく、頭は良かったのに17,8歳頃から飲む・打つ・買うの放蕩三昧で、20歳の時には勘当の憂き目に。


そして23歳頃から幕府直轄領で警備が手薄だった遠州見附宿(現・静岡県磐田市)を根城に、最大200人以上もの手下を抱えて盗賊団を結成、東海道沿いの諸国を荒らしまわったと言います。

         

まるで江戸時代版リーゼントみたいなヘアスタイルですが、身長は当時としては高い175cmで、色白・鼻筋が通った二枚目だったそうですから、カリスマ性は十分。

そりゅあ歌舞伎でも頭領になるのは分かりますが、盗みの手口も大胆不敵。

5,60人で目を付けた商家や庄屋に押し入り、見張り役まで立てて大金を奪うというもの。

被害総額が2千両を超え、さすがに地元庄屋から幕府・北町奉行に訴状が出され、老中・掘田正亮の命により火付盗賊改方頭・徳山秀栄が捕縛のため現地入り。

数人の手下は捕えたものの、肝心の日本左衛門は逃走。

そこで徳山は盗賊に対して日本史上初となる全国指名手配を行い、手配書を津々浦々に手配。(↓)

      

西に逃亡を図った日本左衛門でしたが、遠く安芸国(現・広島)の宮島で手配書が回っていることを知ると、観念。

事細かに人相・風体が書かれていたことと、高い身長が逆に目立ったことが彼を諦めさせたのかもしれません。

1747(延享4)年1月に京都町奉行所に自首した彼は身柄を江戸に送られ、北町奉行所にて吟味の上、市中引き回しの上獄門。

同年3月21日(※11日説あり)、手下6名と共に29歳で処刑されました。

大胆な犯行手口の割にあっさりと自首したのは、彼なりの美学だったのか?

それでも後世に歌舞伎や演劇、映画でその名を残したわけですから、彼としては本望だったのかもしれません。

余談ですが、彼にはしょっちゅう首を右に傾ける癖があったとか。

ということは、もしかしてビートたけし師匠は、彼の生まれ変わり?

あ、師匠は左に傾けるんでしたっけ?あせあせ


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コメント
コメント
私のアンテナには引っかからないお話で、楽しかったです。
おもちゃ箱のようなつもりで、楽しみしています。
もっとも、ナベさまの場合は、写真を載せておられるので、「手配書つきブログ」ですね。悪いことはできないですね。
2017/03/21(火) 16:55:41 | URL | SWEETHIRO #- [ 編集 ]
◇SWEETHIROさん
コメントありがとうございます。
えぇ、会社と自分の名前を背負って書いてますから、悪さはできません。
というより、しないようにオープンにしているというか・・・。(^o^;
2017/03/22(水) 04:30:12 | URL | ナベちゃん #- [ 編集 ]
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