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Z 伯

アメリカのプロゴルフツアー中継を見ていると、コースの真上から打球を追う映像を時々観ます。

それは、〝ブ~~ン〟という静かなエンジン音を出しながら上空を浮遊する飛行船に搭載したカメラが撮影したもの。

今日は、その飛行船の代名詞として今でもその名が使われている、初めて硬式飛行船を軍用・旅客用の実用化に成功したドイツ人発明家

 フェルディナント・アドルフ・ハインリヒ・アウグスト・フォン・ツェッペリン

      Ferdinand Adolf Heinrich August Graf von Zeppelin


の命日・没後100周年にあたります。


      


1838年に現在のドイツ南部・バーデン=ヴュルテンベルク州に生まれたツェッペリンは、17歳で士官学校に入学し、軍人としての人生を歩み始めました。

20歳にはドイツ連邦ヴュルテンブルク軍の少尉となった彼は、1859年には第二次イタリア独立戦争に工兵として従軍。

そして1863年にはアメリカ南北戦争の観戦武官として渡米。
そこで気球に乗ったことが、後の飛行船の建造に繋がりました。

以後、普墺戦争・普仏戦争に従軍するなどして活躍して最終的に中将まで昇進し、1890年に退官。


その10年程前から密かに〝操縦可能な気球〟の開発を考えていた彼は、軍を去ってからの第二の人生を、飛行船の製造に賭けたのです。

試行錯誤の末、彼は硬質のアルミニウム外皮で気嚢を包み、プロペラやエンジン・操縦室をそこに固定させる硬式飛行船の構想を固め、1895年に〝複数の縦列に配置された牽引体をもつ操縦可能な航空列車〟の特許を取得。        


講演を通じて多額の寄付金を集め、これを元手に飛行船振興会社を設立すると、遂に史上初の硬式飛行船〝LZ1〟を完成させます。

そして1990年7月、大観衆の前で初飛行に成功。(↓)


  

その後ツェッペリン飛行船製造有限会社を設立して改良・製造を精力的に行い、ドイツ飛行船航行会社は1909年までに1,600回以上の飛行を無事故で行い、利用客は延べ4万人近くに。

一方軍用としては第一次世界大戦時に偵察やイギリスへの長距離爆撃に利用されました。


1917年3月8日に78歳でこの世を去ったツェッペリンですが、彼は見事に第二の人生で花を咲かせたと言えましょう。

そして1928年、ツェッペリン社は全長235.5m、直径30.5m、航続距離1万㎞、最高速度時速130㎞という巨大飛行船〝グラーフツェッペリン号〟を製造。


同船は世界一周飛行の途上、1929年8月に日本にも飛来。


65名の搭乗員を乗せた巨大な飛行船が霞ケ浦の海軍航空基地に着陸すると、列車や自転車で見物客が30万人押し寄せたとか。

当時は 「ツェッペリンを見たか」 という合言葉が流行ったといいます。

そして皇居上空を避けて悠然と飛行すると、既に亡くなっていた彼も〝Z伯〟の名で報道され、一躍有名に。


残念ながら硬式飛行船は、1937年に 『ヒンデンブルク号爆発事故』 が起きて以降製造されなくなりました。

もし彼の存命中にこの事故が起きたら、さぞ幻滅したでしょうネ。


今後上空に浮かぶ飛行船を目撃したら、ツェッペリン伯爵のことを思い出してあげてください。笑3




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