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降 格


〝水・金・地・火・木・土・天・海・冥〟・・・太陽系の惑星を内側から順番にそう憶えた中高年の方は、多いはず。

今でも学校でこういう教え方をしているのかどうかは知りませんが、その最後・第9惑星である

 冥 王 星
   Pluto


が発見されたのが、今から87年前の今日・1930年2月18日のことでした。

発見したのは、アメリカの天文学者クライド・トンボー。

         

                Clyde William Tombaugh 

海王星が発見された1846年以降、その軌道の乱れから既に太陽系には9番目の惑星の存在が天文学界で囁かれていました。

ローウェル天文台で行われていたその第9惑星の発見プロジェクトに参加していた彼は、当時の最新技術だった、同じ区域の数週間の間隔を空けて撮影した2枚の天体写真から動いている天体を探すという最新の観測技法を利用。

同年1月23日と29日に撮影された写真から、2月18日に第9惑星を発見したのです。

その新惑星はローマ神話に登場する冥府の王 “Pluto ” と命名されましたが、それを最初に発案したのは、祖父と神話について会話していた11歳のイギリス人少女ヴェネチア・バーニーちゃんだったとか。
(日本語では、英文学者・野尻抱影氏が〝冥王星〟と命名。)


直径が2,370kmと月(3,474km)よりも小さく、14等級以下という暗く、楕円形の軌道で約247年かけて太陽を1周するこの小惑星については、今まであまり注目されることはありませんでした。

       

                 冥王星と地球の比較

その冥王星がにわかに脚光を浴びたのは、2006年。

それまで惑星に関して明快な定義が無い中、望遠鏡の開発や観測技術の進歩に伴い新たに冥王星よりも大きい太陽系外縁天体が発見された1992年以降、冥王星を惑星と公式に認めるか否かの議論が学会内に高まりました。

そして紆余曲折の末、惑星とは

 1.太陽の周囲を公転していること。
 2.十分な質量を持ち、球形になるだけの十分な重力を持つこと。
 3.軌道上で他の天体より群を抜いて大きいこと。

の条件を満たす星と定義されることに。

その結果、冥王星は3番目の条件を満たせず、2006年に敢え無く〝準惑星〟に降格・・・その他大勢の星と同列に扱われることになりました。

これは当時ニュースになりましたのでご記憶の方も多いと思いますが、私はこの一報を聞いた時まず頭に浮かんだのは、作曲家ホルスト。

そう、名曲 『惑星』 の生みの親ですネ。

※ホルストに関する過去記事は、こちら。(
 http://ameblo.jp/warmheart2003/entry-12075596437.html

これは彼が各惑星ごとにイメージした曲を集めた組曲なのですが、作曲されたのは1914~16年ですが、発見された時はまだ存命で、付け足す気持ちはあったようですが、なぜかそのまま手を付けず仕舞いに。

きっと彼は、冥王星が太陽系惑星から除外された時、ホッと胸を撫で下ろしていたことでしょう。

いや、もしかしたら将来そうなることを予期していた?冷や汗


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