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清 算

皆さんは、〝静脈産業〟という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

これは製品を供給する製造業を動脈に例え、その反対にゴミや産業廃棄物を回収・再利用する業界を指します。

高校卒業後、東京でその静脈産業のひとつである自動車解体業の修業を積み、22歳の時に地元・石川で会社を立ち上げて独立して現在は年間13,000台もの廃棄自動車を解体・処理し、世界80ヶ国に輸出している会宝産業株式会社の創業者にして現・会長である


 近藤 典彦 


のインタビュー記事が、月刊 『致知』 1月号に掲載されていました。

その中から、特に印象に残った部分を抜粋・編集にてご紹介致します。


          ◆     ◆     ◆     ◆

私が36歳の時に、日頃から人生の師として慕っていた浄土真宗真実派専修寺の住職・大澤進一先生から、

「近藤さん、あと数年で40歳ですね。 この辺で人生の半分の清算をしたらどうですか?」

と、それだけ言われたんです。 変なことを言うなと思いながらも、3ヶ月くらいずっと考えていたんですょ。

で、行きついたのが酒・タバコ・ゴルフ・麻雀、こういう遊びをやめなさいということかな、と。

結局自分のやっていることの悪さって、全部自分で知っている。
だけど、意志の弱さからどうしてもやめられない。

きっと先生はそれを自分で決断させるために「清算しなさい」と言ったんじゃないかな・・・と、今になって思うんです。

それで私は37歳の誕生日を機に全部やめたんです。

ところが大変なことが起こりました。
無性にストレスが溜まるのか、夕方車を運転しているともイライラして電柱や橋の欄干にぶつかりたくなるんです。

これは死ぬなと思って先生のところに行き、やっぱり無理でしたと泣きを入れたんです。

     


そうしたら先生は、いつもと変わらない調子で、

「そう・・・近藤さん、水力発電って知ってる? 水力発電っていうのは水の落差が大きければ大きいほど強い電力が出るんでしょう」

って言われた。

私はそれを聞いた瞬間、「ああ、そうか。 今ここが自分の踏ん張りどころなんだ!」 と得心して、禁断症状を乗り越えられたんです。

還暦を迎えるまでやめようと自分で決め、以来23年間、大好きだったお酒は一滴も飲まず、タバコも一本も吸わず、ゴルフも麻雀もしませんでした。

そうすると、面白いことが起きましてネ。

それまでは遊び友達と繋がりがあるので、仕事をしていてもそういうお客さんが多かったんです。


ところが、遊びを断ち切って3年経った時に、それまで付き合っていた友達やお客さんが全員私の周りからいなくなった。

そして、より人間的に素晴らしい人や応援してくれる人たちがどんどん現れて、そこから不思議なことに良い事がいっぱい起きてくるわけです。

要するにステージが変わったんですネ。

誰しも苦しい時って楽な道に逃げたいじゃないですか。
それは皆一緒です。

だけど、そこで逃げたら自分の魂の成長はない。


それを何としてもという一念で乗り越えた時に、あの苦しい時があったから今があることに気づくと思うんです。


          ◆     ◆     ◆     ◆

〝断捨離〟という言葉がありますが、それに繋がる経験談ではないでしょうか。

皆さんには、今年いっぱいで清算すべきものがありますか?


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