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転 勤 <3>


「オォッ、ご苦労さん。 こっちに来てや~。」


支店長が手招きで私を自室に呼び、中に入るとドアを閉めました。


そして他愛もない世間話を数分した後、支店長の口から耳を疑う言葉が飛び出しました。


「あのなぁ、会社の方針でなぁ・・・キミとこの支社、あと4ヶ月で閉鎖することになったんゃ。」


「え゛っ・・・・?」


あまりの衝撃に言葉が出ません。


支店長は更に続けます。


「これはもう決定事項だから。 


支社の入っているビルの大家さんとの交渉は全部キミに任すからな。 


あっ、だからってキャンペーンの入賞は外したらアカンでェ~。」


「じゃあ、私はどうなるんですか?」 とやっとのことで聞く私に、


「ンなこと知るかいな。 まっ、いずれにしろまた転勤の辞令が出ることになるわナ。 それまで手ェ抜かんとしっかり頑張りゃ。 

話は以上! もう帰ってエエで。」


関西出身の支店長から、上方落語のセリフ回しよろしく支社の死刑(?)宣告を受け、私はトボトボと家に戻り、女房にこの話を伝えると


「ねぇ~。 だ・か・ら、言ったでしょ!」


と勝ち誇ったように、鼻の穴を膨らませる始末。


翌日支社のメンバーに話したところ反応は様々でしたが、私のトバッチリで引越しさせられた部下の目がテンになったことは今でもはっきり憶えています。


しかし私には、自分の引越しよりも頭の痛い問題が・・・それは支社がテナントとなって入っているビルのオーナーに説明し了解を取り付けることでした。


「とりあえずお会いしたいのですが・・・。」


と中身を言わずにアポを取り、オーナーの事務所に行って事の次第を説明します。


         


話が進むにつれ、普段は温厚な紳士であるオーナーの顔が、みるみる紅潮。 そして私の話が終わるや否や・・・。


「何を言ってるんだ、キミんとこの会社は! 

そもそもオタクの方から 『半永久的に使わせてもらいますから』 って頼まれたからあのビルを作ったんだゾ! 


それを10年も経たないうちに支社を閉鎖するから撤退だと?

頭下げて済むと思っているのかぁ!」怒



(そりゃあ、怒るのも当然だょなァ・・・。)


仰る通りオーナーは7年前、ウチの支社開設のためにビルをわざわざ建ててくれていたのですから。


実際テナントはウチ1社だけ。


オマケにこのオーナーさんの経営する会社は、支社最大の法人顧客。 


嗚呼、一体私は何のために転勤して来たんだ? うー



                   ・・・・・To be continued!






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