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転 勤 <2>

大家さんからの信じられない通告を受け、私は翌日朝一番で支店に出向いて副支店長に相談しました。


「昨日大家さんが来て 『娘を住まわせたいから出てくれ』 って言われたんですけど・・・この話、ご存知でしたか?」


と聞くと、


「何だソレ。そんなハナシは初耳だょ。」


と副支店長はおっしゃいます。


(※しかし 後日大家さんに確認したところ、「前月に支店には通告した」とのこと。)


「でも、いずれにしろ出なきゃいけないワケですょネ。 

私は着任したばかりで土地勘もないですし、新しい社宅は支店の方で探してもらえますか?」


とお願いしたところ、副支店長の答えはツレないものでした。


「ばかやろう! そんなのは自分で探せょ。

支店はそんなことに関わっておれん。」


社宅を手配したのは支店なのに、なんで私がバカ呼ばわりされるのか全く理解できませんでしたが、いずれにせよ着任早々の初仕事は〝自分の社宅探し〟になったワケです。ダメだぁ顔

着任時のハイテンションは、すっかり醒めてしまいました。


さて、それからが大変。


仕事の合間に不動産屋さんを回るのですが、通常の転勤時期を過ぎてしまっていたため、適当な空き物件が見当たりません。 


稀にあっても狭かったり、古過ぎたり・・・。


大家さんの通告から、明け渡し期限となる3ヶ月ギリギリになっても物件が見当たらず、結局同じマンションに住んでいた若い部下の一人に新築のやや手狭な物件に入ってもらうことにして、彼の出た後に私が入る〝玉突き引越し〟をすることに。


自分も大変でしたが、部下もとんだトバッチリで余計な引越しをするハメになり、大変心苦しい結果になりました。


部下の奥さんが 「新築マンションに入れるワ!」 と喜んでくれたのがせめてもの救いでしたが・・・。


無事明け渡しが終わったものの、我が女房は3ヶ月前のことがトラウマになり、最低限の荷解きをしただけで、半分近い荷物はダンポールに入れたまま部屋に積み上げていました。


         

「みっともないからダンボールから出せョ」・・・と訝る私に、彼女は



「だって、2度あることは3度あるっていうじゃないの。

な~んか、イヤ~な予感がするのょね。」


「・・・・・。」


まぁ、迷惑をかけた手前、さすがの私もそれ以上は何も言えませんでした。


2度目の引越しの直後、着任後初の全国一斉キャンペーンの時期を迎え、


(さぁ、気を取り直して頑張ろう!)


と再度テンションを上げようとした矢先、今度は支店長からお呼出しがかかりました。


(この前支社長会議終わったばかりなのに・・・ナンだ?)


不審に思いながら支店に向かう私は、その後女王様のカンの鋭さに舌を巻くことになるのです。うー



                  ・・・・・To be continued!  




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