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借 金

古くはアラン・ドロンやジュリアーノ・ジェンマ、そしてアル・パチーノやブルース・ウィルス、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマンなどの一流どころや、クリストファー・ウォーケン、ウィレム・デフォーら性格俳優まで幅広く吹き替えをこなした声優・・・といえば、中高年の映画ファンならもうお分かりですょネ。

今日はその、タレント・野沢直子さんの叔父でもある


  の ざ わ  な ち

 野沢 那智 さん

の命日・七回忌にあたります。

野沢 (※本名同じ ただし名前の読みは〝やすとも〟) さんは、1938年に作家・陸(くが) 直次郎 氏の長男として東京都に生まれました。

中学生の頃、自宅近くの芝居劇場に毎日通った野沢さんは、当初舞台芸術家になりたかったとか。


そして國學院大学3年の頃からプロ劇団に出入りし、大道具係りの手伝いをしていたのですが、舞台芸術家から「絵が下手だ」と言われ、今度は演出家に方針を変更。

ところが大学を中退して劇団・七曜会に研修生として入団すると、主催者に「とりあえず役者をやれ」と言われ、3年ほど舞台に立つ羽目に。

その頃、当時始まったばかりだった洋画の吹き替えのアルバイトもしていたそうな。

その後七曜会を退団した彼は、役者仲間を集めて劇団・城を立ち上げたのですが、客の入りは悪くやがて劇団は分裂。

多額の借金だけが残り、アパートを引き払って友人の家を転々としていた極貧の野沢さんを救ったのが、声優業でした。

銀座で偶然出会った七曜会の先輩からアテレコを勧められて、借金返済のためその仕事を引き受けた彼は、まだ黎明期だった業界で重宝がられたそうで、特に転機となったのはTVドラマ『0011ナポレオン・ソロ』のデビット・マッカラムの役を得たこと。

視聴率40%を叩き出したこの人気シリーズを担当したことで業界の第一人者となった野沢さんは、その後吹き替え以外でも劇団・
薔薇座を設立(1963年)してプロデュース・演出を担当したり、深夜放送のパーソナリティーとしても人気を博しました。

アニメ界でも山田康雄さん逝去後の後任として 『ルパン三世』 を担当したり 『コブラ』 で活躍した彼でしたが、2009年から体調を崩し、2010年7月に精密検査の結果肺がんであることが判明。

8月から入院・加療を施したものの効果は得られず、同年10月30日に72歳で天に召されました。


           

野沢さんの吹き替えとしては、映画では 『ゴッド・ファーザー』 シリーズでのアル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネと、『ダイ・ハード』シリーズでのブルース・ウィルス演じるマックレーン刑事役が双璧でしょうか。

また変わったところでは、『スター・ウォーズ』シリーズのC-3PO役。
これは日本にとどまらず世界的に高い評価を受けたのだそうな。

ただ個人的に野沢さんの吹き替えで一番好きなのは、映画ではなくTVドラマシリーズの『刑事ナッシュ・ブリッジス』(1996~2001)におけるドン・ジョンソン演じるナッシュ刑事役。

女性にモテモテのサン・フランシスコ市警の二枚目刑事の声は、野沢さんの甘い声がピッタリ!

普段は字幕版で映画・ドラマを楽しむ私ですが、この番組だけは野沢さんの吹き替えで楽しんでます。

(正直、ドン・ジョンソンって見た目はカッコイイんですけど、声がちょっと・・・ねェ。)あせあせ

そのナッシュ役の懐かしい映像を観つつ、日本を代表する声優のご冥福をお祈り致しましょう。



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