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怪 人

日本プロ野球には、これまで累計1,000人を超える外国人選手が登録されているそうですが、その中でも活躍度・貢献度においてトップクラスと言えるのが、

 グレゴリー・ドウェイン・ウェルズ 選手
    Gregory DeWayne Wells


「えっ、そんな選手いたっけ?」 と首をひねる方もいらっしゃるでしょうが、彼の登録名が〝ブーマー・ウェルズ〟だったと聞けば、「あぁ、あの・・・」 と思い出すことでしょう。

彼が外国人選手として初めて三冠王を獲得したのが、今から32年前の今日・1984(昭和59)年9月30日のことでした。

(※阪神のランディ・バース選手が三冠王を獲得したのは、翌1985年から2年連続。)

1954年にアラバマ州で生まれた彼は元々アメフト選手として活躍し、1975年にはNFLのドラフトでニューヨーク・ジェッツから指名された程でしたが、結局入団はせず。

その後は一転して野球選手としてプロの道に入り、1981年にトロント・ブルージェイズ、翌年ミネソタ・ツインズでプレーした後阪急ブレーブスと契約。

来日前に近鉄のマニエルから日本野球事情を仕入れそうですが、元々練習好きだった彼は日本の長い練習時間にも対応し、初年度も打率.307とそこそこの成績を残します。

そして環境に慣れた翌1984年には大爆発。

482打数171安打で打率.355、37本塁打、130打点で見事三冠王を達成してチームのリーグ優勝に貢献し、MVPも獲得。

〝ブームを呼ぶ男〟という意味合いでつけられたブーマーという登録名に相応しい活躍をしたわけです。

        

ベンチで奇声を上げることや、身長200cm・体重100kgの巨漢から〝怪人〟とも言われた彼ですが、豪快な見かけと違い実は非常に器用かつ心優しい選手だったとか。

イメージからすると、豪快なホームラン王という感じですが、実は柔らかなスイングが持ち味のアベレージ・ヒッター。

確かに推定飛距離162mの特大ホームランを打ったこともあるパワーの持ち主ですが、選球眼が良く三振が少ないのが特徴。

しかも通算打率では、4,000打数以上の歴代ランキングだと

第1位  レロン・リー  .320
 

第2位  若松 勉     .31918 
第3位  張本 勲    .31915
第4位  ブーマー    .317
第5位  川上 哲治   .313


第7位  落合 博満   .311

第12位 長嶋 茂雄    .305

なのですが、1~3位、5位は全て左バッター。
右バッターとしては、あの落合選手よりも上なんです。  

同僚の山田投手は、  


「彼は、タイトルには全く固執しない、フォア・ザ・チームの選手だった。


 ホームランを狙えばもっと打てたけど、チャンスではライト方向に軽くヒットを打つことが多かった。」

と証言していますし、また死球を巡って投手めがけて突進して退場処分を食らった直後は、対戦相手の梨田捕手に謝罪し握手してベンチに帰ったという微笑ましいエピソードも。


また非常な恐妻家で、毎日の小遣いを2,000円しかもらえず、うどんやフライドチキンばかり食べているのを見かねた上田監督が、何度もステーキを御馳走したそうな。

また球場へはマイカーではなく電車で通勤。

頭をぶつけないように身体をかがめて阪急電車に乗るシーンをプロ野球ニュースで見たことが忘れられません。

しかしそんなブーマー選手に関して、非常に残念なことがひとつ。

間違いなく日本プロ野球史に残る名選手なのに、引退から20年となる2012年までの有資格期間中に、野球殿堂入りができなかったこと。

本人も非常に残念がっていたそうですが、三冠王を獲得した選手を落選させるとは・・・。

日本球界の閉鎖性、外人選手に対する敬意の足りなさを感じるのは、私だけでしょうか?うー

 


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