FC2ブログ
漏 洩

皆さんは、『刑務作業』 ってご存知でしょうか?

これは刑務所に入れられた受刑者の矯正・社会復帰を図る処遇政策のひとつで、職業的知識・技能を付与して円滑な社会復帰を目的とする作業のこと。

具体的には生産作業・社会貢献作業・職業訓練及・自営作業の4酒類がありますが、今日の話題に関係するのは、生産作業。

現在全国77の刑務所・少年刑務所等で受刑者約57,000人が刑務作業に従事しており、木工・印刷・洋裁・金属加工などを行なっているとのこと。


時々、受刑者たちが制作した家具などが安く販売されていますが、それなどはこの刑務作業の典型的な成果といえましょう。

この刑務作業に関しては、外部の民間業者から仕事を委託されるケースも多々あるとか。

業者にすれば最低賃金もしくはそれに近い人件費で生産できますから、利用する価値は十分あると思いますが・・・過去にはそれがとんでもない事件に発展したことも。

今から44年前の今日・1971(昭和46)年3月5日、

 阪大・大阪市大 入試問題漏洩事件

つまり大阪刑務所内で印刷された2大学入試問題の密売が発覚したのです。驚き顔

        
               <現在の大阪刑務所>


それまで刑務所内で入試問題の印刷は一般的に行なわれていました。

コストが安いこともさることながら、外部に問題が漏れにくいというのが、その理由。

それ故、この事件は関係者に大きな衝撃をもたらしました。

印刷作業に従事していた受刑者Aが、所内で印刷していた入試問題を医学部に子息を入れたがっている親に高値で売りつけることを思いつき、模範囚Bと結託。

比較的自由に所内を動けるBが印刷ミスで破棄される問題用紙をソフトボールやバレーボールの中に埋め込み、これを運動中にわざと塀の外に投げたのです。

それを先に出所していたAがナイスキャッチして見事成功。

持ち出した問題を親一人につき500~1,200万円で売り捌いた彼は、大金をせしめました。

(これには某市の教育委員長も仲介等で絡んでいた事が後に判明。)

Bが出所する際は、この仕事を受刑者Cに引き継いで翌年も成功。

しかしそのCも出所して内部協力者がいなくなると、今度は逆に彼らは刑務所内に侵入し入試問題を盗み出すという怪挙(?)に出ます。

脱獄はよくある話ですが、入獄する話なんて聞いたことがありません。

まんまと盗難に成功・・・したのですが、手にした問題が全5教科中3教科だけ。

肝心の数学と英語の問題は盗めなかったためか、試験問題を買った医者の子供12人全員不合格。

こんな不正をしても受からなかった子供が医大に進学しなくて良かったともいえますが、その後首謀者だったAは、1971年1月末に他殺体で発見されました。

やはり闇の勢力が絡んでいたのでしょうか?

未だ犯人は特定・逮捕されていないとか。

欲をかくと結局は自分の命を縮めることになるようですが・・・この殺人事件の捜査の過程で、1ヶ月余り後に一連の漏洩事件が発覚したのです。


事件発覚後、不正合格者は合格取り消し処分となりましたが、中には捜査の網をすり抜けて、医師になった者がいないとも限りません。


この事件以降、刑務所内での入試問題印刷はされていないようですが・・・では現在、入試問題はどこで印刷されているでしょうか?

正解は・・・国立印刷局。
旧大蔵省(財務省)印刷局で刷られているのだそうな。

確かに紙幣と同じくらい大事なものですもんネ。



スポンサーサイト



コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック