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タイヤマン

昨日はブリヂストンの創業者・石橋正二郎氏について記事にしましたが、今日は同社に敬意を表して、一冊のタイヤに関する本をご紹介します。

 『F1 戦略の方程式』 (角川書店・刊)

        

著者の浜島裕英氏は、東京農工大学・大学院工学研究科修了後ブリヂストンに入社。

元々は材料の研究を希望し乗用車のタイヤ開発部門に配属されたエンジニアだったそうですが、社命によりモータースポーツ部門に異動。

1981年にF2参戦以来、インディカーも含めて様々なレースに関わりましたが、本書はその中でも1997年から2011年にかけて参戦・総指揮したF1に関して書かれています。

と言っても、専門的な技術論は殆どありません。

F1に詳しい方には物足りないかもしれませんが、私のようなモータースポーツにあまり詳しくない方にとっては、逆に入門書のような感じでスンナリと読めます。

ここで、皆さんにクイズを2つ。

① F1用と普通の乗用車用のタイヤは、どちらが重い?

② F1用のタイヤの耐用距離は、どれくらい?

ご存知のように、F1マシンに装着されているタイヤは、普通のクルマのタイヤよりかなり幅広で、かつハイパワーですから、当然一般のタイヤより重く頑丈に作られている・・・と思いがちですが、実は違うんですって。

なんと一般のタイヤより軽量。 

そして普通タイヤは通常3,4万㎞以上走れますが、F1タイヤは僅か100~150kmなのだそうな。

スピードアップと燃費向上のため、車重をできる限り軽くしなければいけないことと、路面のグリップをより良くするため表面をソフトにすると、必然的にそういうタイヤになるとのこと。

その他、ピットインとタイムやタイヤの関係、またF1ドライバーの驚くべき能力などが紹介されており、この本を読むとF1中継をより一層深く、また違って視点から楽しめると思います。


       
さて、著者の浜島氏(愛称:ハミー)は、すっかりレースの世界に魅了されたのか、ブリヂストン社がF1から撤退すると、その翌年・・・定年を迎えた2012年にスクーデリア・フェラーリと契約。

引き続きレースの世界に身を置いています。

2014年にフェラーリから離れた彼は、今年から佐藤正幸氏が代表を務める 『セルモ』 に移り、SUPER GT およびスーパーフォーミュラに参戦する同チームの総監督に就任。

今後も日本のモータースポーツ発展に貢献してくれるはず。

理系バリバリのエンジニアであるその浜島氏ですが、本書の中でこんなことをおっしゃっています。

「私がエンジニアとして(レースに参戦することによって)学んだのは、コミュニケーション術。

F1はチームの監督、エンジニア、メカニック、ドライバーなどたくさんの人が関わっていて、そのうえ差国籍の世界。

そんな中でコミュニケーションがスムーズでなければ、チームが求めるタイヤ開発はできない。」


メールや電話だけではダメで、直接会って話すことが重要だと仰っています。

いかに技術が進歩しようとも、人間同士の関わり合い方は昔から変わらないようですネ


最後に、本書に書かれていた面白いエピソードをひとつ。

F1の強豪チーム・フェラーリの工場を浜島氏が見学にした時、エンジンの組み立てを熟練工ではなく、なんとパートの女性が行っていたというのです。

それには、確たる理由があったのですが・・・その答えは、この本の中に書いてありますョ。笑2


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