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男 爵
自ら主演しつつ督としてメガホンも取る方は、日本ならたけし師匠、アメリカならウディ・アレンやクリント・イーストウッドなどが有名ですが、俳優・監督それぞれ別に関わって名作を残した方は、あまりいないはず。

今日は、その数少ない方の一人、


 リチャード・サミュエル・アッテンボロー

    Richard Samuel Attenborough


の命日・三回忌にあたります。

若い方にはピンとこない名前かもしれませんが、『ジュラシック・パーク』(1993年)で、実業家ジョン・ハモンド役を演じた老人・・・といえば、お分かりいただけるでしょう。

         



アッテンボローは1923年にイギリス・ケンブリッジで生まれました。

父親が学者というインテリ家庭で育った彼でしたが、ロンドン王立演劇学校に入学し、1942年に俳優としてデビュー。

私が彼の姿を初めてスクリーンで観たのは、S・マックィーン主演の名作『大脱走』(1963年)。

同作で連合軍の捕虜たちをまとめ脱走計画を首謀するロジャー・バートレット少佐役を演じていましたが・・・逃走するも捕まり、最後に機関銃によって殺される場面は衝撃的でした。

         


その後も『砲艦サンパブロ』(1966年)、『ドリトル先生不思議な旅』(1967年)、そして前述の『ジュラシックパーク』1,2作目にも出演。

一方、1972年からは監督・プロデューサーとしても活躍の場を広げます。

彼の監督作品として印象に残っているのは、まず戦争映画の大作『遠すぎた橋』(1977年)。

これはショーン・コネリー、ジーン・ハックマン、ライアン・オニール、ジェームス・カーンなど、錚々たる一流俳優が目白押し。

もっとも、あまりにスターが多過ぎてストーリーが分かりづらいのが玉にキズでしたが・・・。


そして1982年公開の名作『ガンジー』では、アカデミー監督賞を受賞。

また『遠い夜明け』(1987年)は、今超売れっ子のデイゼル・ワシントンがアカデミー助演男優賞にノミネートされ注目されるキッカケになりました。

映画界だけでなく、国際的な教育組織ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)の後援も。

その幅広い活動に対し1967年には大英帝国勲章を授与され、1993年には一代貴族・男爵に叙され、貴族院議員に列せられました。

私生活では、女優シーラ・シムと幸せな結婚生活を送り3人の子供に恵まれました・・・が、2004年にタイ・プーケットに旅行中だった長女ジェーンが津波に巻き込まれ、孫娘ルーシーと共に亡くなるという不幸にも見舞われています。

2008年に脳梗塞で自宅の階段から落ちて体調を崩すと、その後夫人と共に介護施設に入り車椅子生活を続けていたそうですが、2014年8月24日に90歳で天に召されました。

きっと今頃は長女と孫娘に再会していることでしょう。

訃報に接し、当時のキャメロン英首相に 「巨人の1人だった」 と言わしめた〝映画界の男爵〟のご冥福をあらためてお祈り致します。

余談ですが、彼は前述の 『遠すぎた橋』 にカメオ出演しているんです。

3時間近い上演時間の中で、彼の一瞬の登場を見つけるのは困難かもしれませんが、今度鑑賞される機会があれば、探してみてください。

ヒントは・・・患者さんですョ。



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