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三 振

今から14年前の今日に起きたこの出来事は、その内容の凄惨さと被害者の一族が有名だったことから、忘れることが出来ません。

 マブチモーター社長宅殺人放火事件

1947年に馬渕健一氏がフェライト磁石を使用した小型モーターを考案し、その7年後に東京都葛飾区に設立した東京化学工業(株)が、1971年にマブチモーター(株)に商号変更すると共に本社を千葉県松戸市に移転。

私も子供時代に組み立てたプラモデルには、よく同社製の小さなモーターにはお世話になりましたが、現在では連結子会社20、関連会社従業員約2万5千人、連結売上高1,200億円を誇る業界最大手の優良会社。

創業者の弟であり、1985年から同社の2代目社長となった馬渕隆一氏の自宅が、この事件の舞台となってしまいました。

2002(平成14)年8月5日午後、松戸市の社長宅に賊が侵入し、社長夫人が1階で、そして長女が2階で絞殺された上にガソリンとエンジンオイルの混合燃料を撒いて放火。

多額の現金や宝石類が残されたままだったため、物取りなのか怨恨なのかはっきりせず、警察もも犯人像が絞り込めず、捜査はなかなか進展しませんでした。

          

しかし意外な形で事件は解決します。

事件から2年半後の2005年1月、群馬県での窃盗容疑で逮捕された2人の男が、当該事件の関与を認めたのです。

刑務所で服役中に知り合い犯行を計画したとのことですが、主犯の畠山(小田島)鐵男は、それこそ札付きのワル。

1943(昭和18)年に北海道で生まれた彼は、4歳の時に母親から無理心中を迫られるという悲惨な体験をしたようですが、食べ物の盗みを繰り返して中等少年院入りした後は悪の道をひた走ります。

17歳で窃盗を繰り返して函館少年院に入ると、成人後も寸借詐欺等で捕まり札幌刑務所に3年、26歳時に窃盗・傷害で帯広刑務所へ。

以後も甲府・府中・鹿児島刑務所に出入りを繰り返し、1990(平成2)年には 『練馬3億円事件』 の共犯として逮捕され、宮城刑務所で11年過ごし出所後に当該事件を起こしたのです。

強盗目的で侵入し長女に金品の置き場所や金庫の開け方を問い質したものの、知らなかったため殺害した・・・という、身勝手極まりない犯行だったことが取り調べで判明。

しかもこの犯人は当該事件前の2002年9月に目黒区で歯科医を殺害し金品を強奪したり、その2ヶ月後には千葉県我孫子市で金券ショップの経営者ら2名も殺害していることが判明。

いずれも老人を狙った卑劣な犯行でした。

これら一連の事件は警察庁として10年ぶりとなる〝広域重要指定124号事件〟として指定されました。

畠山被告は当然死刑判決を受け既に確定していますが、現在は未執行のまま東京拘置所に収監されたまま。(※従犯は、現在再審請求中)

私はこういう悲惨な事件を振り返るたびに、どうしてこうも日本の刑法は犯人に甘いのだろう、と腹立たしさを禁じ得ません。

皆さんは、『三振法』 をご存じでしょうか?

これは(重罪の)前科が2回ある者が3度目の有罪判決を受けた場合、その罪の軽重を問わず終身刑になる、というアメリカの法律。

1994年に制定された〝three-strikes-and-you're-out law 〟が野球になぞらえて 『連邦三振法』 と呼ばれているものが、代表的なもの。

本来懲役刑は、受刑者にその罪の反省をさせ更正を目指す者ですが、残念ながら再犯率は低くありません。

それは当該事件の犯人が、その犯行をむしろエスカレートさせていることでも分かります。

理想論も結構ですが、現実的に一般市民の犠牲を抑えるためには、こういう凶悪犯を娑婆に出さないことが最良の方法でしょう。

残念ながら日本には現行法上終身刑がありませんが、同じ形で罪の軽重にかかわらず無期懲役にすることでも、再犯はかなり防げるはず。

もしこの『三振法』が成立していたなら、馬渕家の悲劇は防げました。

外国人を含め日本国内で凶悪犯罪が増加する中、もっと加害者に厳しい法改正が望ましい・・・そう思うのは、私だけなのでしょうか?うー


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