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 匙

先日の3連休中、ランチを某牛丼店で食べた時の事。

注文した牛丼が出てくるまで待つこと暫し、何気なく座ったカウンター越しに窓際のテーブル席へ目をやると、お父さん・お母さんに小学生高学年くらいの男の子の3人家族が牛丼を頬張っていました。

そして彼ら全員が手にしていたのは、
箸・・・ではなく、匙(さじ)。

私はそれを見て、 ちょっと違和感が。

牛丼店をよく利用する方はご存知だと思いますが、現在はどの牛丼チェーン店には箸と共に匙を置いています。

これを最初に置いたのは、ゼンショー社が運営する『すき家』。

同店が躍進した要因の一つに、この匙を置くことで女性客が増えたことが挙げられ、以来吉野家ら他の牛丼チェーン店でも置くようになりました。

          

                    すき家の赤匙

確かに女性は丼物を食べる時、男性のようにかき込むことは中々できませんし、匙を使った方が上品に食べられますから、すき家の戦略がヒットしたことも頷けます。


このスプーンに似た・・・というか同様の食器は、日本でも古くから使われていたようで、古代の埋蔵品から木製の匙が出土しており、『今昔物語』 には貴族が銀の匙を使っていた記述があるとか。

また形状が蓮の花に似ているところから〝蓮華〟という呼称が生まれたとも。

しかし中世にはお椀に直接口をつけて汁を飲む習慣が定着したことから、日常の食事には箸しか使わないようになったといいます。

その結果、匙は医者が薬を計量するときに使う程度となり、このことから医者が患者を見放すことを〝匙を投げる〟と言うように。

大正時代以降、カレーなど洋食が普及したことに伴いスプーンを使うようになり、私の小学生時代の給食には〝先割れスプーン〟という不思議な食器を使わされました。

そんな経緯から、匙を使うことに現代人は抵抗がないのかもしれません。

しかしそのせいもあってか、以前から箸の使い方が下手というか変な持ち方・使い方をする人が増えている気がします。

箸を鷲掴みにする子供がいるのはともかく、いい大人でも見るに忍びない使い方をする人を良く見かけませんか?

テレビのグルメ番組に出演しているイケメンや美女が下手な箸使いをするのを見ると幻滅しますが、おそらく彼らは小さい時に正しい持ち方を親から教わっていない・・・いや、親も知らないのかも。

牛丼店で見かけた親子の場合、お母さんはともかくとしても父親や息子も匙を使っているってことは、普段から家庭でも箸を使っていないのではないか? 

そんな疑念が沸いてきたのです。

日本人は、〝お箸の国の人〟・・・上手な箸使いを教えるのは親の義務ですし、躾のひとつだと私は思うのです。

お子さんが箸をなかなかうまく使えなくても、匙を投げずに粘り強く教えてあげてください。

将来我が子が社会に出て馬鹿にされないように・・・。うー

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