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誤 審

スポーツの試合において、誤審はつきもの・・・とはいえ、それが世界的な大会でしかも優勝を左右する場面でとなると、「ごめんなさい」 と謝って済む問題ではなくなります。

過去に様々な誤審がありましたが、おそらく世界で最も有名なものといえば、コレでしょう。

それは、今からちょうど30年前の今日・1986年6月22日・・・サッカーW杯メキシコ大会の準々決勝、アルゼンチン vs. イングランド戦で飛び出した

 神の手ゴール

もちろん主役はアルゼンチンのエース・ストライカー、ディエゴ・マラドーナ選手。


自ら敵陣にドリブルで切り込み、味方にパス。
折り返しフワッと浮いたボールを頭で合わせてゴール!・・・したように見えたのですが、実際にはヘディングではなく、左手ではたいていました。

写真をみれば、一目瞭然。(


           神の手


明らかなハンドですが、主審はこれに気づかず。

イングランドの猛烈な抗議も聞き入れられることはなく、その後これまた〝伝説〟となったマラデーナの5人抜きシュートが決まり、アルゼンチンが2-1で勝利。

※お時間のある方は、こちらで試合のダイジェストをご覧ください。(


      https://www.youtube.com/watch?v=jEwSXgpBMm0


勢いに乗ったアルゼンチンは、そのまま勝ち続けて見事優勝。

後日マラドーナ自身がハンドであったことを告白していますが、ゴールは成立したままです。


私自身も野球やっていた時はたびたび誤審に泣かされましたが、こと生活が懸かっているプロスポーツ選手にとっては、まさに死活問題。

最もビデオ判定を重要視・導入が進んでいるのは、米プロフットボール・NFL。

一度1986~91年まで導入したものの、試合進行が遅れたため一旦中止。
そして1991年にシステムを改良して再導入。

現在ではタイムアウト1回を引き換えに審判にビデオ判定を申し入れる 〝チャレンジ〟 という制度が定着していますし、むしろこれが試合を盛り上げる要因にすらなっています。

野球では、メジャーリーグが2008年8月から、そして日本のプロ野球では2010年から正式に導入。

また昨年W杯での日本代表の活躍で注目を集めたラグビーでも、主審が時々試合中に枠を囲うジェスチャーでビデオ判定の要請を行い、ビデオ・ルームの見解をイヤホーンで聞いていました。

テニスでも〝ホークアイ〟と呼ばれるミサイル誘導技術を応用した最新鋭機を導入してライン際のボールのイン・アウトを判定しています。

そりゃあ時速200km超の弾丸サーブを肉眼で正確に見極めるのは難しいですもんネ。

しかし皮肉なことに、最も導入が遅れているのがサッカー。

2012年から〝ゴールレフ〟などを導入して、ゴールラインを割ったかどうかの判定をするようになりましたが、試合途中のプレーについては未だ審判に任せきり。

このままだと、またマラドーナのような疑惑の判定が出る可能性は十分・・・と心配していたら、数日前に南米で再び〝神の手ゴール〟が飛び出し、それによってブラジルは29年ぶりにコパ・アメリカのグループ・リーグでの敗退が決定、ドゥンガ監督が解任されてしまいました。

今後FIFAがどういう考え方を打ち出すのか、注目です。

の昔、ある元ラグビー選手が死ぬ間際に残した最期の一言は、家族への感謝やビジネスに関する事ではなく、


「あれは、絶対スローフォワード(※自分より前にいる味方にパスする反則)じゃなかった!」


だった・・・というエピソードを耳にしたことがありましたが、選手に一生悔いが残るような誤審がなくなることを期待しましょう。

最後にクイズをひとつ。

それでは最も早くビデオ判定を導入したメジャー種目は、なんでしょう?


・・・正解は、日本の大相撲。

導入されたのは今から47年も前の1969年五月場所から。

発端は同年3月場所2日目、〝昭和の大横綱〟大鵬関が戸田関に敗れ、連勝が45で途絶えた一番。

この取り組みでは当初、行司を務めた22代・木村伊之助(後の26代・庄之助)は戸田の足が先に土俵を割ったとして軍配を大鵬に上げました。

しかし物言いがつけられ、協議の結果行司差し違えで戸田の勝ちに。


ところが翌日の新聞には、先に戸田関の足が土俵を割っている写真がデカデカと載り、協会の面目は丸つぶれ。

この〝世紀の大誤審〟のおかげで、いち早くビデオ判定が導入されたのです。

当時小学生だった私はこの一番をテレビで観ていて大好きな大鵬関の連勝記録が途絶えて泣きたいくらいショックだったことをはっきり憶えています。

もしもっと早く採用されていれば、大鵬関の連勝はどこまで伸びていたんでしょうネ?




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