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組 曲

今日は、19世紀から20世紀にかけて活躍したイギリスを代表する作曲家、

 グスターヴ・ホルスト
    Gustav Holst

の命日にあたります。


ホルストは1874年、イギリス・グロスターシャー州にスウェーデン・バルト系移民の子として生まれました。


ロンドンの王立音楽院に学び、卒業後はオーケストラのトロンボーン奏者とをしていた時期もありましたが、30歳頃から終生ロンドン近郊のセント・ポール女学校の音楽教師を務め、その傍ら作曲を行いました。


           

今から82年前の今日・1934年5月25日に出血性胃潰瘍で59歳でロンドンで没するまで、合唱曲や歌曲を中心に200曲以上の作品を遺しました。

中には日本人からの依頼で作曲した 『日本組曲』 という作品もありますが、日本人でもこれを知っている方は殆どいないでしょう。

作曲家として必ずしも日本ではお馴染みではない彼を取り上げたのは、彼の名前以上に日本人に知られている作品があるから。 それは

 組曲 『惑星』 (The Planets


1914~16年にかけて作曲され、火星-金星-水星-木星-土星-天王星-海王星と7つの曲で構成されています。

(※地球が含まれていないのは、天文学ではな占星術から着想を得たからだとか。 また当時は冥王星の存在は知られておらず、1930年に発見された後に作曲しようとしたものの、果たせぬまま亡くなったそうな。)

近代管弦楽曲としては高い人気を誇り、1997年にはダイアナ元皇太子妃の葬儀や2012年のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式でも演奏され、また日本では2003年に平原綾香さんのデビュー曲〝Jupiter 〟はその名の通り、木星の第4主題に歌詞をつけたものですから、多くの方もこのメロディーに聴き憶えがあるはず。

しかし1920年に初演され好評を博したものの、特殊な楽器の多用や最後の第7曲・海王星では女性コーラスがあることで、その後殆ど演奏されることなく忘れ去られてしまいました。

ところが1961年、あのカラヤンがウィーン・フィルとの協演でリリースしたレコードが大ヒットし、一躍脚光を浴びるように。

        


上の画像は、それから20年後にカラヤンがベルリン・フィルと共演したデジタル録音盤ですが、その他に様々な指揮者・オーケストラがリリースしていますので、聴き比べてみるのも一興かと。

ただ、私がこの曲を生まれて初めて聴いたのは、オーケストラの演奏ではありませんでした。

それは、私が高校生だった1976年にリリースされた(つい先日亡くなられた)冨田勲氏のシンセサイザーによる編曲盤。

その前年に 『展覧会の絵』 の編曲盤が全米クラシックチャートの第1位を獲得したことで注目を集め、それを手に入れて新しい音楽に触れた私は、同じくチャート1位になったこの 『惑星』 も即購入したというわけ。

出だしに木星のテーマがしばし流れた後、まるでロケットのカウント・ダウンのような電子音に続いて、ロケットの発射音・・・とてもクラシック音楽とは思えぬ構成にビックリ。

深夜受験勉強をしていた時、これをヘッドフォンで聴いては眠気を吹き飛ばしていたことを懐かしく思い出します。

        


実はホルスト、この曲の出来栄えには相当自信があったようで、楽器編成の厳守や抜粋演奏の禁止など様々な制約を設けていました。

ですから本格的な編曲としては、この冨田盤が初めてであり、この成功によって以後多くの編曲がなされることとなったのです。

もしホルストがこのシンセサイザー盤を聴いたら、どんな顔をするんでしょう? ちょっと見てみたい気もします。

今宵は彼の冥福を祈りつつ、カラヤン盤と富田盤を久しぶりに聴き比べてみるつもりです。笑3


興味のある方は、こちらで第4曲〝木星〟をお聴きください。

◆カラヤン/ベルリン・フィル盤

      https://www.youtube.com/watch?v=Ixecvm2Q4oU

◆冨田勲盤
       https://www.youtube.com/watch?v=tDFocqYSrfE


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