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全試合

4月は新入学や新入社の季節であると同時に、テレビ番組の改変期。

多くの新番組がスタートする時期ですが、今からちょうど40年前の今日・1976(昭和51)年4月1日から、それまでにない革新的な番組がスタートしました。

それは、中高年の野球ファンなら皆さんご存知であろう、フジテレビ系列の

 プロ野球ニュース


それ以前にも同局では1961年から4年間ニュース番組に 『きょうのプロ野球から』 というコーナーを設けていましたが、これを大幅に拡張する形でのスタートとなりました。

当時民放のプロ野球中継はほとんど巨人戦一色でしたが、その巨人は1974年に長嶋選手が引退、そして監督に就任した翌シーズンは最下位に沈むという激動の年。

一方フジテレビは在京キー局としては開局が1959年と最も遅く、ドル箱の巨人戦中継も1970年代に入ってからと他局に後れをとっていました。

当時の民放深夜帯は日テレ・『11PM』 の一人勝ち状態が続いていましたが、視聴率が徐々に低下・・・その中でフジテレビが起死回生の新番組として企画したのが、『プロ野球ニュース』 だったのです。

この番組のコンセプトは、従来のニュース番組の単なるコーナー扱いだったスポーツ・ニュースを独立させただけに止まらず、

◆ 全試合を扱い、アナウンサーだけでなく必ず解説者をつける。

 ◆ 最初に試合結果を明かさない。
 ◆ 打球音や歓声など球場の音を極力活かす。


という、巨人偏重からの脱皮を図ったのです。

そしてこの新番組の成否を担うメイン・キャスターには、我が母校・慶大の先輩、佐々木信也氏が抜擢されました。

        


4分割のマルチ・スクリーンの前に座り、笑顔とソフトな語りで各試合の担当アナと解説者に振佐々木氏のキャスターぶりは、とても元プロ野球選手とは思えぬ見事なものでした。

※この番組の解説者の一人に元近鉄監督・西本幸雄氏がいましたが・・・実は彼、大毎オリオンズの監督に就任した年に、佐々木氏を戦力外にした張本人。

ということで、佐々木氏が再会した西本氏に、
「どうして私をクビにしたんですか?」
と尋ねたところ、帰ってきた答えは

「当時5人の内野手のうち、どうしても1人を削らなければならなくなった。
その中で一番食いっばぐれのなさそうなキミにしたのや。」

だったとか。 野球以外でも何でも卒なくこなせそうな佐々木氏を選んだ西本監督の眼力もさすがですが、逆に佐々木氏もそのおかげで新天地を切り開けたといえましょう。

ウィークデーは佐々木氏、そして土・日はみのもんた氏が担当して始まった同番組は、プロ野球ファンの心を鷲掴み。

高視聴率をマークし、他局もあわてて追随・・・これがパ・リーグ人気の下地となかったことは明らか。


※放送開始から10年間使われた懐かしいオープニング・テーマ曲『ライツアウト』を、こちらでお聴きいただけます。(↓)

      https://www.youtube.com/watch?v=7Y2D8rlw8xc

また1980年代から始まった番組ラストの〝今日のホームラン〟を全部見せるコーナーは就寝前にスカッとする好企画でしたし、選手やコーチたちもビデオを録って参考にしたとか。

更にこの番組から派生して1983年から始まった 『好プレー・珍プレー』 特集は、今やすっかり定番化しています。

そう考えると、同番組がプロ野球の発展に果たした貢献度は、佐々木氏共々殿堂入りに匹敵する程大きかったといえましょう。

2001年に地上波放送が終了しCS(フジテレビONE)での放映になって以降は殆どご無沙汰している『プロ野球ニュース』・・・今晩、久しぶりに観てみようかナ。野球ボール



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