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変 動

中高年の方は、昔は〝1ドル=360円〟という為替レート、すなわち固定相場制だったことをご存じだと思います。 これが現在のような

 変動相場制

に移行したのが、今から42年前の今日・1973(昭和48)年2月14日のことでした。

【厳密に言うと、この2年前にベトナム戦争の莫大な出費によりドル不安が起きたため、時のニクソン大統領が突如ドル紙幣と金の兌換一時停止を宣言(※ニクソン・ショック)したため、その直後一時的に変動相場制に移行しています。】


して同年末のスミソニアン協定によって再び固定相場となり、〝1ドル=308円〟と決められたもののドルの信用不安は止まらず、1973年2~3月にかけて世界各国は続々と対ドルの変動相場制に切り替えたのです。

その後石油ショック、プラザ合意、湾岸危機、9.11テロ、サブプライムローン問題等々世界情勢の変化は敏感に為替レートに反映され続け、昨日は1ドル=118~119円。

固定相場時代の1/3以下・・・1980年に日本選抜チームの一員としてブラジル遠征に参加した時も1ドル=約250円でしたから、当時を知る私には隔世の感があります。

そしてブラジルに渡った時、手持ちのドルを当地の通貨・クルゼイロに両替する時、地元の日系人に

「銀行より裏レートの方が有利だから、替えてきてあげる」

と言われた時、初めて経済の裏表を実感したものです。あせあせ

そんな円ドル相場をグラフで見ると、こんな感じになります。(


   
まるで心停止状態のように、1971年まで一直線ですが・・・これを見ていてハタと思ったんですが、この1950年以前の為替はどうだったのでしょう?

日本がアメリカと正式に交易を始めたのは、1858(安政5)年に日米修好通商条約を締結してから。

しかしこれは〝不平等条約〟と言われているように、日本はかなり不利な条件を呑まされていました。
この当時の交換レートは、1ドル=0.75両。

想像しただけでいかに円安・・・じゃなかった、〝両安〟であったかが分かります。

更に明治維新後は日本国内が混乱していたこともあり、〝両安〟は更に進行して1ドル=1両にまで進んだとか。


1871年に新貨条例を発布し、通貨単位が両から円になった時点では1ドル=1円強。

更に1877年に西南戦争が勃発した際には更に円安が進み1ドル=2円に。


その後日清戦争の勝利で莫大な賠償金を手にしたため交換レートは1ドル=0.5円程まで持ち直したものの、やがて国際連盟脱退・日中戦争突入と世界から孤立した日本は、1941年には1ドル=4.2円という超円安で窮地に立たされ、太平洋戦争へと突入していきました。


そして敗戦直後の軍用交換レートは1ドル=15円だったものの、急速なインフレにより円安が急速に進行。

1947年3月時点で1ドル=50円だったのが翌年7月には270円、そして1949年には360円となり、これがGHQから日本政府に覚書によって通達され、長らく固定相場として定着したのです。


こうやって流れを見てみると、あらためて通貨レートは国の強弱に直結している・・・というか、歴史的に我が国はかなりアメリカに良い思いをさせているのが分かります。うー

もっとも現在は単に円高になれば良い、という時代ではありませんが。

果たして今後〝円〟は、今以上に強くなることが出来るや、否や?





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