FC2ブログ
中 立

皆さんは、フランス・ドイツ・イタリアなどに囲まれた国、


   スイス連邦

 Swiss Confederation

について、どんな印象をお持ちでしょうか?

 ◇ アルプスやレマン湖など、観光名所が多い。
 ◇ 永世中立国
 ◇ 銀行の守秘義務が徹底している。
 ◇ ウィリアム・テルを生んだ国

が主なところでしょうか?

それに人口が800万人余の小国なのに、歴史時背景から公用語がドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語と4つもあることも、特徴的。

更には、国連のヨーロッパ本部をはじめ7つもの国連機関がジュネーブに置かれ、それに伴って各国の交渉団を含む250近い代表部も同地にあり、約1,500人のスイス人が国連職員として働いている、いわば国連御用達の国であるとも言えましょうか。

ところが、そのスイス・・・今からちょうど30年前の今日・1986年3月16日に国連加盟を問う国民投票を実施し、76.6%という圧倒的な票差で非加盟を決議したのです。





かつて国際連盟には加盟していたスイスでしたが、国際連合に関しては戦勝大国によるクラブやサロンという見方をし、事態を静観すべく1945年6月の国連発足時には加盟を見送りました。

そして他国が続々と加盟する流れの中で、30年前の国民投票に至ったわけですが、結果は大差で加盟反対が国民に支持されたのです。

ちょっと日本人には理解し難い結果ですが、これには同国の掲げた〝絶対中立〟が大戦に巻き込まれなかった・・・という概念・思想が国民に深く浸透していたからだといわれています。

しかしその3年後にベルリンの壁が崩壊し従来の東西冷戦の構図が変わったことと、20世紀末にスイスが第二次世界大戦中にユダヤ人の入国を拒否したばかりか直接彼らをナチスに引き渡し、ナチの資産を数百万フランも銀行に預けられたままであることが公表されたことで、中立に対する信念が崩れてしまいます。

その結果、2002年の第2回国民投票により、スイスは190番目の国連加盟国となりました。

(※現在国連に非加盟なのは、台湾・バチカン市国など数ヶ国のみ。)

ただその選挙結果は、賛成54%という僅差でしたが・・・。

とは言え、現在も同国は永世中立国であることには変わりません。

しかしそれを維持するために、国民皆兵を国是とし、徴兵制を採用。
20~30歳の男子には兵役の義務を課しています。(※女性は任意)

現在スイス国軍は約4,000人の職業軍人と約21万人の予備役兵を保有し、国連平和維持活動(PKO)には積極的に参加しています。
(※ただし武力行使ではなく人道支援のみ。)

軍事大国に囲まれたスイスは、軍事基地が岩盤をくりぬいた地下に建設され、侵略に備えて国境地域の橋やトンネルには速やかに国境を封鎖すべく解体用の爆薬が設置されており、常に緊張状態を維持しているといいます。


翻って、四方を海に囲まれ歴史的に殆ど他国から侵略されたことのない日本は、どうか。

未だに 「平和だったのは、憲法9条があったから」 などと大真面目に口にする知識人や、それをノーベル平和賞にエントリーしようとする人がいます。

この非現実的な言動をスイス国民が見聞きしたら・・・きっと目を丸くするか笑い飛ばすでしょうネ。

領土と国民の生命を他国から護るには、それなりの軍備と覚悟が要ることを、彼らは知っていますから。

「日本も、スイスのような永世中立国になるべきだ」

などと主張する野党議員がいますが、彼らはスイスの実情を知っているのでしょうか?


平和は、口先だけで維持できるものではない・・・日本人は、それを永世中立国・スイスから学ぶべきでしょう。

スポンサーサイト



コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック