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模 造

古今東西、紙幣の偽造事件は起き続けていますが、その中でも特異といっていい千円札の模造事件が起きたのは、今から52年前・・・東京五輪があった年のことでした。


事件の主役(?)となったのは、前衛芸術家の

 赤瀬川 原平 さん (1937-2014)

彼はある時、紙幣をオブジェにすることを思いつき、千円札をルーペで詳細に観察して原寸の200倍も大きな千円札を手筆で描写し、1963年3月に開催した展覧会に展示。

しかしそれに飽き足らなかった彼は、千円札の表だけを印刷することを思い立ち、原版製作・印刷を別の会社に依頼して作成し、その模造千円札のウラに個展の案内文を印刷して関係者に郵送。

また 『数十枚の印刷千円札を板に貼り、何十個ものボルトを止めた作品』 など、印刷した模造千円札を使った数点の作品を制作・発表します。

しかしこれらの制作活動が、猥褻図書として押収された別人の著書内に赤瀬川産の作品が掲載されていたことで警察の知るところとなり、家宅捜索の結果自宅から模造千円札が発見されるに至りました。

そして今から52年前の今日・1964(昭和39)年1月9日に、彼は警察に取調べを受けます。

彼にとって不運だったのは、当時世間を騒がせていた『チ-37号事件』という偽札事件が起きていたこと。

※同事件に関する過去記事は、こちら。(↓)

   http://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10362234144.html

その容疑者として目を付けられてしまったのです。

     

                  模造千円札

しかしその時点では、警察も彼を起訴するつもりはなかったようなのですが・・・事態が一変したのは、あの朝日新聞が同月27日付で


「自称・前衛芸術家、赤瀬川原平が 『チ-37号事件』の容疑者」

という記事を掲載したこと。

昔から誤報・捏造をやっているんですネ、この新聞社は。怒


これにより検察庁が捜査を再開し、結局赤瀬川さんは制作に関わった印刷会社の社長2人と共に通貨及証券模造取締法違反で起訴され、結局懲役3年・執行猶予1年の有罪判決が確定、原版は没収されてしまいました。

さて、最近は光学技術が向上し、非常に精巧なコピー機が出回っています。

中には紙幣のコピー防止機能がついている機種もありますが、そうでないものも・・・。

もしコピー紙幣を買い物で使ったら重罪になることは当然ですが、仮に使用するつもりはなく興味本位でコピーしたとしても、通貨及証券模造取締法に引っかかる恐れがあります。

かなり昔ですが、私が損保の営業マンだった時に勤務先の会社が〝月払い1,000円の傷害保険〟という商品を開発・販売したことがありました。

それを積極的に売ろうとした某代理店さんが、千円札のコピーを入れたチラシを自主制作して配布したところ、警察から呼び出しを受けたことが。

李下に冠を正さず・・・冗談でも、紙幣のコピーや模造は止めましょう!うー




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