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シネマ

〝映画を発明したのは、誰?〟・・・と問われたら、多くの方はエジソンと答えるでしょう。

確かに正解なのですが、それは現在のような映画ではありませんでした。

彼が1891年に発明した 『キネトスコープ(Kinetoscope )』 は、やはり彼が発明した 『キネトグラフ(Kinetograph )』 という撮影機で撮影したフィルムを箱の中で覗き込んで観る方式でした。


       


1893年のシカゴ万博に出品され、翌年にはニューヨーク・ブロードウェイに世界初のキネスコープ・パーラー(映画館)が出店すると大人気となり、アッと言う間に全米にこのパーラーが出店したとか。

(※このキネスコープが日本で初上映されたのは、1896(明治29)年11月25日~12月1日の間、神戸・神港倶楽部でのこと。 これを記念して、『映画の日』 がキリのいい12月1日に制定されました。)


このキネトスコープをパリで観て衝撃を受けた人の中に、クロード・アントワン・ルミエールという人物がいました。

彼は元肖像画家であり、その時は写真館を経営していたのですが、このキネトスコープを観るや「これからは写真より動画の時代」であることを直感。

そして、2人の息子オーギュストとルイに動画の研究を勧めます。


       
 

           Auguste and Louis Lumière

元々父の仕事を手伝いながら、感光材や写真乾板の研究・製造を行っていた兄弟はキネトスコープを研究・改良し、1895年に映像をスクリーンに投影して多くの人が同時に映画を鑑賞できる 『シネマトグラフcinématographe )』 の開発に成功。

       

               cinématographe


そして2回の試写会を経て、今からちょうど120年前の今日・同年12月28日にパリのグラン・カフェ地階にあったサロン・ナンディアンで、世界初となる映画の商業(有料)公開が行われました。   


これを記念して、今日は


 シネマトグラフの日


とされています。

この日上映されたフィルムは 『工場の出口』を 含む10本の短編映画だったそうな。

この世界初の公開映画作品となった 『工場の出口』 は、弟ルイが撮影機を持って自ら経営する工場の出入口で従業員が出てくる様子を撮影したもので、全編僅か46秒。

     


何の変哲もない日常風景を撮影しただけのものですが、それでも当時の人々には珍しく、お金を払っても観る価値があった、時代の最先端を行く〝見世物〟だったのでしょうネ。


ルミエール兄弟は、その後シネマグラフの特許を売却して映画事業から撤退しましたが、1907年には世界初の実用カラー写真 『オートクローム』 も開発・販売。

写真・映像産業に多大な功績を残しました。


ちなみに日本で初めてシネマグラフが上映されたのは、1897(明治30)年2月20日・・・大阪戎橋の南池演舞場で映写機2台とフィルム8本を輸入してのことでした。

映画に関しては、東京より大阪・神戸が先だったんですネ。
さすが関西人は新し物好き!?

       

年末年始にかけてご自宅で映画を鑑賞される方も多い事でしょう。
エジソンだけでなく、どうかルミエール兄弟にも感謝の意を捧げていただきたく・・・。笑3





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