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短 文

現在のように誰もが携帯電話を持つ遥か以前、電話もあまり普及していなかった時代・・・遠く離れて暮らす家族や友人に緊急の連絡をする時は、


 電 報


を打つのが唯一の手段でした。


その電報が我が国で初めて導入されたのが、今から146年も前の今日・1869(明治2)年12月25日のことだったそうです。

但しこの時は東京-横浜間限定だったそうですが。

そして現在利用頻度が高い慶弔電報が開始されたのが、1936(昭和11)年のことでした。


昔は料金が高かったため、電文を1文字でも減らそうと人々は一生懸命知恵を絞りました。

『チチキトクスグカエレ』 とか 『カネオクレ』等々・・・短いカタカナ数文字に、その緊急性と切迫した様子がヒシヒシと伝わってきます。


現代では表紙を豪華にしたり音声が出るものやぬいぐるみ付き、あるいは最近よく現場で見かける弔電にお線香が埋め込まれているものも・・・。(↓)

        


更にはレタックス等々多様なバリエーションが登場しています・・・が、一方で肝心の電文が味気なくなっている気もします。


私は商売柄弔電を奉読させていただく機会があるのですが、故人様やご遺族の勤務先から送られてくる弔電の多くは表紙は押し花や漆調の高級品であっても、電文は定型文が殆ど。


〝以下同文〟ばかりだと何とも味気ないものですが、時として親しいご友人や参列できないご親戚からは、読ませていただく私でさえグッときて所々声に詰まってしまう名文が認(したた)められていることがあります。        

昔、ある新人の郵便局員が電報の配達係に配属されたました。 

まだ若く世間知らずの彼は、先輩局員に弔電の配達方法を教えられます。


「いいか、弔電を届ける時はちゃんと靴を脱いで上がらせてもらい、お線香を上げてくるんだぞ。」


彼はその教えを忠実に守り、どの家に行っても律儀に拝んで歩きました。


ある時、「お線香を上げたら、お饅頭をもらいました。」 と嬉しそうに先輩に報告したら、先輩こう言ったそうです。


「お、お前・・・本当にやったのか?」


そう、先輩はからかうつもりでウソを教えたんです。


その後彼が線香を上げ続けたかどうかは定かではありませんが、彼の配達地域では 「随分と丁寧な電報屋さんがいる」 という評判が立ったとか・・・。


たった一通の電報ではありますが、表紙にお金をかけるのもいいですけど、〝真心〟を乗せて送りたいものですネ。笑3


・・・あっ、それから業者としてのお願いがひとつ。


最近の電報は漢字を使った一般文章が殆どですが、もし発信人のお名前が読みにくい、あるいは読み間違えやすい時は是非フリガナを一緒に打電してください。


現場で誰も読み方を知らず、調べるのにてんてこ舞い、なんて事がよくあるのです。


フリガナをふるちょっとした気配りは受け取る側に伝わりますし、奉読する私もその会社名はしっかり記憶しています。




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