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移 植

今でこそ珍しいことではなくなりましたが、当時は世界的に物議を醸したそうです。

今から48年前の今日・1967年12月3日、世界初の(人から人への)心臓移植手術が南アフリカ・ケーブタウンのグルート・スキュール病院で行われました。 

半世紀近くも前だったとは、ちょっと驚きですが・・・執刀したのは


 クリスチャン・バーナード 医師

交通事故で脳死状態となった24歳女性の心臓を55歳の男性に移植した手術でした。

しかし残念ながら移植された男性は免疫抑制剤の副作用により肺炎を引き起こして術後18日目に死亡。

また心臓提供者の女性が黒人で移植を受けた男性が白人だったため、当時アパルトヘイト製作を取っていた南アフリカでの手術だったことから黒人を差別した非人道的手術だという批判を受けました。

しかしバーナード医師はくじけず、翌1968年には2回目の心臓移植手術を敢行。

この患者は術後19ヶ月生存・・・その後同医師は1983年に引退するまで49例もの移植手術を手掛け、引退後は子供達のため心臓移植手術の基金を設立しました。

皮肉にも、2001年に亡くなった彼の死因は心不全でしたが・・・。


         
             Christiaan Neethling Barnard


さて、その心臓移植手術・・・今までどれくらいの執刀例があると思いますか?


全世界で1982年から2012年6月までの約30年間で、111,068件もあるのだそうな。

つまり年間約3,500件!驚き顔


では日本はどうでしょう。

我が国で初めて心臓移植手術が行われたのは、1968年8月。

和田寿郎氏が札幌医科大学で執刀しました。

21歳の男子大学生から心臓を移植された18歳の男子高校生は術後83日生存しましたが、死後様々な問題が浮上し、和田医師が刑事告発されるなど大きな社会問題に発展。

結局同医師は不起訴処分になりましたが、その後30年以上・・・1999年に2例目が行われるまで国内で移植手術は行われませんでした。

そして2013年12月末までに国内で心臓移植を受けた患者は累計185人。


2010年に法改正があり、10歳以下の小児も手術を受けられるようになってからは、年間30人前後が移植を受けています。

世界に比べて執刀例は少ないですが、反面生存率は術後5年で92.5%、10年で89.8%、14年で78.2%と高水準。

手術例が少ないのは、やはりドナーによる臓器提供の絶対数が少ないことがあげられます。

故に患者さんは海外にその可能性を求めますが、その費用は莫大。

更に2008年に(臓器提供は自国内で増やすべきという)イスタンブール宣言が出されたことで日本人患者の受け入れを禁止する国が出てきたため、現在は減少傾向にあるとか。

故に、患者さんにすれば日本国内でのドナーが増えることに望みを託すしかありません。

しかし心臓を含め臓器移植には宗教観・倫理観、更には家族の意向も絡み、ドナー登録する方は思うように増えないのが現状とか。

先月・2015年11月2日現在、日本臓器移植ネットワークに心臓移植のドナー登録をされている方は、僅か446人。

さて皆さんは、(他の臓器を含め)ドナー登録されてますか?
あるいは、される意志はありますか?





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