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熱 気

私は今、つくづく自分が意志薄弱だと反省しています。

先月、カラヤンのCD・BOX4箱も1度に大人買いしてしまい、もう当分CDは買わないっ!・・・って決心したはずなのに、ものの1ヶ月も経たない内にまた手を出してしまうとは。

拙ブログ読者はご存じの通り、私は〝20世紀最高のピアニスト〟ウラディミール・ホロヴィッツの大ファン。

2年前に彼のカーネギー・ホールでのコンサートを集めた42枚セットを購入したことを記事にしましたが、もうこれで彼のCDは全部集めたとご満悦だったんです。

そのホロヴィッツの命日、実は今日・11月5日なのですが・・・それに合わせたわけではないでしょうけど、また彼のCD・BOXが先月発売されたんです。

それも、今まで未発表だった全米各地のコンサートホールや大学の講堂(ホール)等で開催されたコンサートを中心としたライヴ録音ばかりを集めた50枚組で。

亡くなってから今年で26年も経つのに、まだ新譜がリリースされること自体驚きですが、これが限定生産となるとファンとしては〝禁〟を犯しても手に入れたいところ。

・・・ってことで、買っちゃいました。あせあせ

  

ちょうど昔のLPレコードと同じサイズのBOXに、まるでMary'sのチョコ詰め合わせみたいにCDが〝田の字〟型にスッポリ収められています。

これにハードカバーの解説書がついていて、中には当時のリサイタルで使用されたパンフレット写真などが満載。

まさにホロヴィッツ党員垂涎の一品。

          
  


彼は1953年にアメリカ・デビュー25周年記念のリサイタル後、実に12年間もステージに立ちませんでした。

そして1965年、カーネギー・ホールで〝ヒストリック・リターン〟と言われた復活リサイタルを開いたのですが、このCD・BOXはその翌年・1966年から1983年までのもの。

62歳から79歳までの壮年から老年期に至るまでの演奏ですが、隠遁期間が長かった分演奏のパワーに衰えは感じられません。


ホロヴィッツは、レパートリーが広いものの選曲は偏っていて同じ曲を何度も弾いていますが、ご多分に漏れず、聴き慣れた曲が目白押し。

しかし、このセットの存在価値は十分にあります。

何故なら、これが全て未編集のライヴ録音だから。 ホロヴィッツは生前

「私は演奏の際に、生命を懸ける。 

私の演奏は非常に明解だから、ミスをするとすぐに判る。
音符を何のニュアンスもなく弾くだけなら、私は一音もミスをしないだろう。
でも私はそうはしない。  
完璧であるだけでは、完璧ではないのだ。」

と語ったそうですが、このライヴ録音を聴くとその言葉に嘘がないことが分かります。

確かにミスタッチが所々にありますが、そんなのは演奏の迫力で補って余りあります。

何よりも、演奏会場がカーネギーホールではなく地方の会場のせいか、聴衆の熱気が凄いんです。

未編集の録音なので、演奏開始前や曲間の拍手・どよめきが凄く、中には演奏中に拍手をする聴衆まで・・・。

それにホロヴィッツが呼応して、演奏に一層力が入っている感がアリアリ。

録音をカットしているのは、おそらくリサイタル終了後のみ。
最後まで収録していたら、歓声と拍手だけが数分間延々と続いているはずですから。

聴いている私も、まるでそのリサイタル会場に座っているような臨場感・・・というか、彼の〝追っかけ〟をやっている気分を味わえるんです。

1968年4月7日にボストンで行われたリサイタルでは、3日前に暗殺されたマーティン・ルサー・キング牧師への追悼の意を込めて、冒頭にショパンの葬送行進曲を演奏。

また1978年に当時のカーター大統領に招待されてホワイトハウスでリサイタルをした際は、冒頭にアメリカ国歌を、そして1982年のロンドン公演の際はイギリス国歌を荘厳に演奏するなど、このBOXセットはライヴ演奏がまさに〝生き物〟でありホロヴィッツと聴衆の〝一期一会〟であることを痛感させられます。

それにしても、カラヤンのBOXセットと合わせ全て聞き終わるのは、一体いつになるのやら・・・。うー




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