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真 実
プロ野球における名勝負は数々ありますが、その中でもこの試合は殆どの中高年プロ野球ファンの記憶に残っているはず。

今から36年前の今日・1979(昭和54)年11月4日、藤井寺球場で行われた日本シリーズ


 広島 VS. 近鉄 第7戦

そう、後に山際淳司氏のノンフィクション小説の題名 『江夏の21球』 で語られることとなる、伝説の一戦。


9回裏に無死満塁という絶体絶命のピンチを招いた広島・江夏投手が近鉄のスクイズを外して奇跡的な勝利を収めた試合でした。


     

この9回裏の攻防については今更ここで私が解説する必要はないと思いますが・・・実はこの試合、江夏投手の14球目で終わっていたはずだったのです。驚き顔


その場面は、スクイズを失敗した石渡選手の前のバッター・佐々木選手の打席でのこと。


カウント1-1からの3球目・・・すなわちこの試合における江夏投手の14球目の内角球を佐々木選手が強振。


打球は高いバウンドで3塁線へ。


広島・三村選手が飛びつくも届かず、しかし打球はラインの外を僅かに外れて転々とし、3塁々審の判定はファウル。

ところが、この打球・・・実は三村選手のグラブに接触していたのです。

つまり、本当はフェア。


レフトのファウル・ゾーンにボールが転々としている間に、2塁ランナーも間違いなく生還していましたから、本当は近鉄の逆転サヨナラ勝ちだったはず。


では何故、近鉄は抗議しなかったのか?

実はこの時、西本監督はベンチを一旦飛び出しているのですが、3塁の仰木コーチが抗議しないのを見て引っ込んでいます。

では、どうして間近で見ていた仰木コーチは抗議しなかったのか?

既にご本人が鬼籍に入られている故確認は取れませんが・・・推測するに、前年の1978年の日本シリーズ・ヤクルト対阪急のやはり第7戦に、ヤクルト・大杉選手の放った大飛球の判定を巡って阪急・上田監督が選手をグラウンドから引き揚げさせて1時間以上の猛抗議を行い、結局負けたことが伏線にあったのかも。

「ここで抗議をしても判定は覆らない。それよりも押せ押せの流れを断ち切らず、このまま試合続行の方が有利・・・。」

後に名将と謳われ近鉄を優勝に導いた仰木コーチは、そう考えたのではないでしょうか?

しかし結果は、ご存じの通り。

三村選手本人が後日佐々木選手に打球がクラブにかすったことを告白したそうですから、これは間違いなく〝真実〟。

でも、もしこの時の判定がフェアで近鉄が逆転サヨナラ勝ちを収めていたら・・・山際淳司氏のノンフィクションは生まれず、スポーツ雑誌 『Number 』 の記事は違うものになり、彼自身もスポーツライターとして注目されることはなかったかも。

そして西本監督は〝悲運の名将〟とは言われず近鉄の監督を長く続け、仰木監督の登場は遅れた?

ということは、あの〝10・19〟も・・・あっ、ここまで言い出したらキリがないですネ。

そんな想像力を働かせながら、こちらの映像をご覧ください。 

29分頃に問題のシーンが見られます。(

   https://www.youtube.com/watch?v=ETzd6CGt-ao


この番組には三村氏(故人)も登場しています。


「ファウルになって良かった。背が高くなくて・・・」 とその場面を振り返っておられますが、〝真実〟を語れなかったその時の心中は、さぞ複雑だったでしょうネ。


真実と事実は違う・・・世の中には間々あるものです。笑3




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