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無 痛

手術や歯科治療などで不可欠なものといえば・・・もう、お分かりですょネ。 今日は、その

 麻酔の日

なのだそうです。

麻酔とは、薬物などによって人為的に神経の感覚を麻痺させ、手術・施術における患者の苦痛を取り除くもの。

これには局所麻酔と全身麻酔がありますが、その全身麻酔をかけた手術を世界で初めて成功させたのが日本人医師の華岡青洲であり、それが何と今から200年以上も前・・・江戸時代後期の1804(文化元)年10月13日だったことに因むのだとか。

        


代々医師であった華岡家の長男として1760年に現在の和歌山県紀ノ川市に生まれた青洲は、やはり医師になることを目指し23歳で京都に遊学。




その頃、中国(後漢末期)で活躍した華佗(かだ)という医者が麻酔薬を使って手術を行ったという話を耳にした青洲は、自分も麻酔薬を作って病に苦しむ人々を救う決心をした、といわれます。


3年間の遊学を終え帰郷した青洲は、父の跡を継いで患者の治療に取り組む傍ら麻酔薬の研究に没頭。

長きに渡る研究の結果、曼陀羅華の実やトリカブトなどに麻酔効果があることを突き止めます。


動物実験で成果があり、人体への効能も確認する必要があったのですが・・・その実験台に名乗り出たのは、何と母・於継と妻・加恵の二人でした。


調合比率を変えては実験を繰り返した結果、青洲は麻酔薬を作ることを決意してから20年後、遂に 『通仙散』 という麻酔薬を完成。


しかし繰り返し毒素を持つ薬草を多量に摂取したため母は死亡、妻は失明するという大きな代償を払う事となりました。


そして遂に211年前の今日、青洲は 『通仙散』 を使用して60歳の女性に全身麻酔を施し乳癌の全摘手術を敢行、見事に成功を収めます。


アメリカの医師がエーテルを使用した麻酔手術を初めて行う、40年も前のことでした。


麻酔薬だけでなく、数多くの手術道具や治療法を考案した青洲は、侍医として迎えようとする紀州藩の申し出を 「一般の人々の治療ができない」 と断り、自ら立ち上げた 『春林軒』 という病院で多くの患者を診察し、また1,000人を超える門下生を育成。


医学が進歩し、我々一般人が何の心配もなく麻酔を利用して無痛治療が受けられるようになったのはこの『医聖』 といわれた青洲の努力と母・妻の命懸けの献身があったことを、忘れてはなりません。


「麻酔の注射が痛い!」 なんて言ったら、バチが当たりますョ。ダメだぁ顔

ところで、手術に欠かせない麻酔に関して、現在問題が起きています。

それは・・・麻酔科医の不足。

      


日本麻酔科学会が2014年に認定している麻酔科医は認定医2,251名・専門医3,546名で、(歯科医を除く)医師数の僅か2%弱。

もともと日本の場合は麻酔が外科医の一環と言う位置づけだったため人数が少ないことに加え、最近は集中治療室での患者管理など担当範囲も広がり、外科医に比べ地味な割に責任が重くなっていることが、彼らの辞める引き金になっているとか。

麻酔医がいないため、緊急手術ができない大病院も出てきているそうですから深刻です。

私自身、4年前に急病で倒れ大学病院で緊急手術を受けましたが、もし麻酔医不在で手術が受けられなかったら確実に今この世にはいなかった・・・と考えると、決っして他人事ではありません。うー


待遇改善など若い人材が麻酔科医を目指したくなるような環境を整え、人数が増えることを願うばかりです。




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