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ハーフ

以前、拙ブログで私の行きつけのレストランに〝エネゴリ君〟とそっくりの従業員がいる、というご紹介をしました。

行くたび彼の天然ボケぶりに癒されている私ですが、先日もこんなことが・・・。

「毎度~!」

と入店すると、エネゴリ君は厨房に。

それを見て安心(?)した私は、いつものように彼と会話ができるカウンター席に座ります。

このレストランでは、時々新作というか創作料理を出してくれるんですが、メニューを眺めていたら、『えぞ鹿のサルシッチャとセロリのパイ包み』 という初めて見る料理が。

「へぇ~、えぞ鹿ねェ。 面白そうじゃない。 これ、ちょうだい。」

「あ、ありがとうございます。」


と返事をしたエネゴリ君に、私はこう尋ねました。

「ところでコレ、ハーフにできるの?」

実はこのお店、各料理が基本的に2人前くらいのボリュームがあるので、1人で行ったときは半分の量にしてもらっているんです。 しかし彼の答えは、


「いえ、これは出来ないんですョ。」

「あっ、そう。 まぁパイ包みを半分に切って出せないもんなァ。」

と諦めかけたところで、横から店主が

「オマエ、なんで出来ないんだョ。」

そう言われて、エネゴリ君はドキッとした顔つきに。


          


「えっ、できるんだ。 でもどうやって?」

「だって、渡辺さん。 このパイ包み、1人前が2個なんですョ。

だから1個お出しすればいいだけの話なんです。」

そう店主に言われたエネゴリ君、顔も体も固まってます。

「どうしてできないって言ったんだョ。」

私のツッコミにも俯いたままなもんですから、私は店主に気を使って

「そうか、キミは少しでも売り上げを上げようとしたんだナ?」

しかし彼は、パッと顔を上げて

「ち、違います。」

それを聞いた店主が、怒ったように

「じゃあ、なんでだョ!」

顔から脂汗ダラダラ流しながら、彼はやっと白状しました。

「だって・・・ひとつだけお出ししたら、もう1個作らなきゃいけなくなりますから。」

要は、半端に出したら自分の仕事が増えるってワケ。

それを聞いた私は、いかにもエネゴリ君らしいと大笑い。
その横で店主は呆れた顔をして彼を睨みつけてました。

可哀想になった私は、「じゃあ、いいょ。 2個で。」

すると彼は、パッと顔が明るくなって、

「えっ、いいんですか。 ありがとうございます。」

彼が作ったこの新作メニュー、味は良かったです。

きっとそれは食べる前のどつき漫才(?)が恰好の調味料になっていたから・・・いや、エネゴリ君の脂汗がいい塩気になったからかも?

食べ終わって会計をしている時、私はレジを打つ彼に言いました。

「バカだな、オマエは。 なんでオレが〝売り上げ上げたかったんだろ?〟って振った時に〝ハイ〟って言わなかったんだョ。」

そしたら彼、こう言いました。

「だって、お客さんにウソつけないじゃないですか。」

だから私は、エネゴリ君が大好き!・・・ってオマエ、最初にウソついたろうが。うー

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