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狂 気

古今東西、国王など国家最高権力者の座に就いた人物には毀誉褒貶が付き物ですが、ネロと並んで暴君のレッテルを貼られているのが

ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス
 Gaius Julius Caesar Augustus Germanicus


名前から察せられるとおり、かの名君ジュリアス・シーザーの遠戚・・・彼の5世代後に出現し、俗に〝カリギュラ〟と呼ばれた第3代ローマ帝国皇帝の、今日は命日にあたります。

       ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草

カリギュラは西暦12年生まれ。

父親のゲルマニウスはローマ帝国軍人でありながら執政官にも就任し、将来はローマ皇帝と目されていた傑物でした・・・が、彼は34歳で急死。(※毒殺説あり)

人望が厚かったゲルマニウスの息子・カリギュラは幼少時から父親と共に戦地を歩いて経験を積みましたが、父親の急死により一旦追放の憂き目に遭います。

しかし第2代皇帝ティベリウスに巧みに取り入った彼は、他の兄妹らが流刑・監禁など不幸な末路を辿った中、〝老害〟といわれ不人気だったティベリウスが79歳で病没した後を引き継ぎ24歳の若さで第3代皇帝に即位すると、その若さと父親の血筋に期待する国民から熱狂的歓迎を受けました。


そして彼は就任直後から前皇帝が遺した莫大な遺産を惜しみなく使い、兵士たちに特別賞与を支給するなど大盤振る舞いして人々を喜ばせます。

その彼に大きな変化をもたらしたもの・・・それは病気でした。

即位して僅か半年後、彼は病に侵されてしまいます。

一説には入浴やセックスに耽った末のウィルス感染とも言われていますが、それによって臨死体験をしたことが彼を変えたとのこと。

刹那的になったのでしょうか、映画『ベ
ン・ハー』に出てくるような馬車レースのために巨大な競技場を建設したり、船を大量に作って横並べに浮かべ橋にするなど、散在の限りを尽くしたばかりか、かつて自分のために命を捧げると忠誠を誓った者たちを集め、何人も崖から突き落とすなど、行動が次第に狂気を帯びて行ったとか。

それが果たして病気のせいなのか、はたまた甥のネロが暴君と言われた如く血の為せる業だったのかは、定かではありません。


しかし妻をも追放し義父を自殺に追い込むなど、次第にエスカレートする彼の行状は元老院の信頼を完全に失わせ、28歳・皇帝即位4年目の紀元41年1月24日・・・彼に不満を持つ将校たちの手によってメッタ刺しにされ、その場で息絶えたのでした。


さて、それ程ローマの歴史には興味のない私が、なぜ彼の名を記憶しているのか・・・それは1980年に彼の名そのままの 『カリギュラ』 という映画が公開されたから。

30年以上前に46億円という巨費を投じて制作されたローマ時代の一大スペクタクル・・・というのは表向きで、今でいえばハードコア。


        ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草


酒池肉林の毎日を過ごす狂気の皇帝を描いた作品でしたが、当時大学生だった私には刺激が強過ぎる内容・・・しかし洋モノだっただけに、ボカシが入りまくり。

欲求不満に身悶えた記憶があります。あせあせ


その当時の私のように、見るなと言われたり隠されると却って見たくなる・・・こういう人間心理を、この映画から〝カリギュラ効果〟と言われるようになりました。


当時流行語大賞があれば、間違いなく入選したであろうこの言葉ですが、30年以上経過した今では、もはや死語?

若者は、誰もカリギュラなんて知らないんでしょうかねェ。うー





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