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威 信

今日は、クイズからスタートです。

あらゆるスポーツ競技の中で、100年以上にわたり1国が勝ち続けた種目がただひとつだけあるのですが、それは何でしょう?

日本ではメジャー競技とは言えないので難しいかもしれませんが・・・正解は、ヨットなんです。 そしてその大会名は


 アメリカズカップ
  America's Cup

1990~2000年にかけて日本も〝ニッポン・チャレンジ〟チームが挑戦したのでご存じの方も多いと思いますが、各国がそのヨット建造技術と操舵テクニックの粋を競うこの国際大会の第1回がニューヨークで開催されたのが、今から145年前の今日・1870年8月8日のことでした。

日本では明治3年・・・テニスの第1回全米オープン開催の11年前、ゴルフの第1回全米オープン開催の25年前、更にいえば近代五輪の45年前、サッカーW杯より79年も前の開催ですから、その歴史の古さが分かります。

元々は1851年にロンドンで開催された第1回万国博覧会の記念行事としてロイヤル・ヨット・スコードロンでアメリカから参加した『アメリカ号』が優勝し、ビクトリア女王から下賜された銀製のカップを持ち帰り、これがアメリカ号のカップ、即ち“America's cup ” と命名されたのが端緒。


そしてこのアメリカ号のオーナー達が「カップの保持者は、いかなる国の挑戦を受けなければならぬ」と記した贈与証書と共に、このカップをニューヨーク・ヨット・クラブに寄贈。

この精神に則り第1回大会が開催され、以降現在まで戦争による中断を除き3~4年毎に開催されています。


     

              2013年 第34回大会

さて、この歴史ある大会の中では、どうしてもこの方の名前を出さざるを得ません。

 デニス・コナー

  Dennis Conner


なぜって、この人物こそ第1回以降113年間 (※イギリスでの勝利から132年間) アメリカが守り通したカップを他国に渡した張本人だから。


元々彼は1974、1980年とアメリカチームの連勝に貢献した名スキッパー。

ところが満を持して迎えた1983年の第25回大会で、オーストラリアチームに3-4でまさかの敗戦。

アメリカズカップは史上初めてアメリカから海を渡って南太平洋の国に渡ることに。

それまでの栄光から一転、彼は〝カップを失った最初のアメリカ人〟として国内で非難を浴びることに。

しかし、コナーはメゲませんでした。


まさかカップが他国に行くとは夢にも思わなかったアメリカは、それまでカップをボルトで固定していたんですが、そのカップをオーストラリアに渡す時にレーガン大統領が口にした


「どうかボルトでは固定しないでほしい。 

次回はまたアメリカに戻ってくるのだから」


というシャレた予言(?)通り、3年後に敵地オーストラリアで開催された第26回大会で、彼は4-0で勝利し見事カップ奪回に成功。

一躍アメリカン・ヒーローとなった彼はホハイトハウスに招待され〝ミスター・アメリカズカップ〟と称賛されました。


         

            デニス・コナー、カップ、レーガン大統領


ところが1995年の第29回大会では、今度はニュージーランドに敗戦。

「カップを2度失った最初のアメリカ人」という汚名を着せられることに。

これほど称賛と非難を繰り返し受けたスポーツマン、いないんじゃないでしょうか?ダメだぁ顔

結局、1度の参戦で最低1億ドルはかかるという巨額な費用を捻出できず、彼は2004年に大会から撤退。

同様に他国のチームもバブル崩壊や恐慌等でスポンサーの撤退が相次ぎ、苦しい状況が続いています。

2003・2007年と連覇したのは、なんと海のないスイスだったのですが、これは資金難に喘ぐニュージーランド・チームがそっくり移籍したから。

これでは純粋な国別対抗とは言えませんょネ。


しかも2007年の大会後には挑戦権を巡って訴訟沙汰まで起きたとか。

2010・2013年とアメリカが勝ってはいるものの、今後この莫大な資金がかかる大会がどうなっていくのか?

多少の不安を抱きつつ、注目したいと思います。





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