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来 日

葬儀屋時代は、いつ入電があるか分からないため、大好きなクラシック音楽のコンサートは年に一度、年末の第九しか聴きに行けなかった私。

昨年引退してからは、良いコンサートがあれば行こうと思ってはいたものの、中々これは・・・と思える演奏会はなし。

11月にはよくCDで聴いているベルリン・フィルやウィーン・フィルが立て続けに来日したものの、S席50,000円はさすがに手を出せず。

結局昨年末の第九のみに終わってガッカリしていたのですが、今年に入って以前から聴きたいと思っていたアーティストの来日情報を掴みました。

それは以前拙ブログでも記事にした、


 
アンネ=ゾフィー・ムター
          Anne-Sophie Mutter


たまたまクラシック専門チャンネルで見かけた〝カラヤンの秘蔵っ子〟は、天才少女からすっかり美貌と貫禄を備えたヴァイオリン界の〝女王〟に成長していました。

CDも何枚か購入して聴いていた私は、彼女の来日情報を聴きつけ、すぐにチケットを購入。

そして昨夜、サントリーホールでのコンサートに足を運んで来ました。


    


ベートーヴェン生誕250周年記念〟と銘打たれたコンサートの演目は、3曲。

序曲 『コリオラン』 はオーケストラ(新日本フィル)のみの演奏でしたが、彼女は(この日のメインと言える)2曲目の 『ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品61』 からラメ入りのゴージャスな黒いドレスに身を包んでステージに登場。

※ 写真撮影禁止のため、その美しさをお見せできないのが残念!
 
 昨日のイメージに近い画像が、こちら。(↓)

    


この曲は数あるヴァイオリン協奏曲の中でも最も重厚かつ有名な作品ですが、以前テレビで観たムターのドキュメンタリー番組で彼女自身が語ったところによれば、かつてカラヤンと最も数多く共演したコンチェルトだそうな。

ただ彼女が14歳の時にリハーサルをした後、カラヤンは共演を急遽中止。

まだこの大曲を演奏する域には達していない・・・という判断だったようですが、ムターはこれを帝王からの激励と捉え、その後もクサらず精進に励んだそうな。

そしてそれから1年後再びリハーサルに臨んで見事カラヤンのお墨付きをもらい、コンサートでも成功を収めたとのこと。

※私が持っているCDは、その直後・・・彼女が16歳の時、1979年の録音。(↓)


    

そんなエピソードを知った上で聴くと、まるでカラヤン/ベルリン・フィルとの共演を聴いているような錯覚に陥りました。


演奏後ブラボーの掛け声と共に何人もの聴衆からスタンディング・オベーションを受けた彼女は、「今世界中で病気(コロナ・ウィルス)で苦しんでいる方々に」捧げるバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルテイータから1曲をアンコール演奏。


そして休憩の後、3曲目の(偶然?にも↑のCDに収録されている)『ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲』では、長年ピアノ伴奏のパートナーとして組んでいるランバート・オルキスと共演。

さすが超一流アーティストが奏でるヴァイオリンの音色は、どの曲でも実に艶やか。 特に高音域が素晴らしかったです。

『第九』で聴く合唱の圧倒的な音量とは違うものの、たった1挺のヴァイオリンの音がオーケストラに負けず、あそこまでホール一杯に響き渡るとは・・・ちょっと鳥肌が立つくらい感動。

やはり、アンネ=ゾフィーは〝女王〟でした!


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