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軌 道

我が国の宇宙(ロケット)開発は、糸川英夫博士のペンシルロケットから始まったことは、既に拙ブログでご紹介しました。(↓)




そして東京大学宇宙航空研究所によって、鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所から初の国産人工衛星

 おおすみ

の打ち上げが成功したのは、ちょうど50年前の今日のことでした。

       


人工衛星打ち上げは、1966年から観測用ロケットL-3H型に補助ブースターと姿勢制御装置を搭載したL-4Sロケットで実験を開始。


4回の発射実験を経て、1970(昭和45)年2月11日・・・同ロケットの最上段(4段目)に(直径48cmの球形固体モーターに円錐台状の計器類を装着した)全長1m・全重量23.8kgの小さな人工衛星を搭載したL-4Sロケット5号機の打ち上げに見事成功。

    


〝おおすみ〟と命名したのは、当時開発チームを率いた玉木章夫氏。

困難な開発を支え励ましてくれた内之浦を中心とする人々への感謝の気持ちを込め、研究所のある大隅半島に因んで名付けたとか。


しかし風の影響と第4段の推力過剰により当初予定された軌道から多少ズレた楕円軌道に乗り、また機体が想定以上にの高熱になったことから電池の消耗が激しく、約15時間後に電力供給が途絶えたため、電波の送信も終了してしまいました。

それでも〝おおすみ〟は約33年間軌道を飛行し続け、2003年8月2日にエジプトとリビアの国境付近の上空で大気圏に突入し燃え尽きました。

    


人工衛星の自力打ち上げはソ連・米国・フランスに次いで4番目の快挙でしたが、その3ヶ国にない特徴がありました。

それは、他国が弾道ミサイルすなわち軍事開発の副産物として人工衛星打ち上げ技術を習得したのに対し、日本は大学の付属研究所が民間技術として研究を行い、非軍事目的での人工衛星開発に成功したこと。

そして日本国内では軍事技術への転用も行いませんでした。

いわゆる純粋なる平和的研究というわけです。

また打ち上げたL-4Sロケットには誘導制御装置が付いておらず、世界初の無誘導衛星打ち上げロケットでもありました。

しかしこれは決して開発能力が無かったわけではなく、「誘導装置はミサイル開発に繋がる軍事技術への転用が可能だ」という指摘が野党の日本社会党等からなされたため、開発が大幅に遅れたから。

近年、複数の大学が 「研究は平和利用目的に限る」 などと声明を発表しています。

その理念は理解できるしご立派だとは思いますが、本当にそれで良いのでしょうか?

米ソの宇宙開発競争は実質的に軍事開発と結びついていましたし、多くの国の科学研究も然り。

日本の脅威である隣国の宇宙開発や急激な軍事費増大を目の当たりにしながら、
そんな綺麗事を並べていて十分な国防ができるとは思えないのですが・・・。


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