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取 立

漫画やVシネマで人気の『難波金融伝・ミナミの帝王』で、主人公の闇金業者・萬田銀次郎が取り立ての際に

「内臓売ってでも、返しなはれ。」

という決め台詞(?)をよく口にしますが、これは決してフィクションではなく、実際に使われていました。

そんな過酷な取り立てで世間を驚かせた・・・昭和世代の方ならご記憶であろう、商工ローン会社


 (株) 日 栄

が厳しい批判を浴びて業務停止命令を受けたのが、今からちょうど20年前の今日・2000(平成12)年1月27日のことでした。

同社は京都生まれで元銀行マンだった松田一男氏が旅館業などを経た末に1963年に『金商』を個人創業し、1970年に株式会社化して設立された中小企業に対する無担保の小口・短期融資会社。

1990年に店頭公開し、3年後には京都証券取引所・大阪証券取引所二部に上場。

1995年3月には東京証券取引所二部に上場すると、その僅か半年後に一部昇格。


バブル不況期にも拘わらず業績を伸ばし、1998年頃には商工ローン最大手にのし上がりました。


それは低金利時代で資金調達が容易だったことに加え、出資法ギリギリの高金利で利ザヤを稼いだことと、高い回収率を誇ったことが要因。

しかし飛ぶ鳥落とす勢いだった同社の業績も、その悪どい回収が明るみに出たことで急降下。

1999年10月、報道により取立人が債務者に対し 「臓器や目玉を売れ」 などと強要(脅迫)していることが明るみに。

債務者が精神的苦痛を受けたとして損害賠償訴訟を起こすと共に、警察に告訴。

       


同月30日に恐喝未遂容疑で社員が逮捕され、同社にも家宅捜索が。

これと当時に同社の株価は一気に急落。

(それまで1万円以上つけていた株価は、2001年12月を最後に1,000円以上つけることはありませんでした。)

また社会問題となったことで創業者の松田社長が11月に国会に呼ばれ証人喚問を受けると、その2ヶ月後の2000年1月27日・・・
金融監督庁・近畿財務局が同社に対し、すべての営業所を対象に最長で90日の業務停止命令を出したのです。

           


同社はマイナスイメージを嫌って2002年に社名を『ロプロ』に変更、同時に地方支店を閉めて撤退して業務を縮小。

しかし利息の過払い金問題が経営を圧迫、2009年には松田一男氏から経営を引き継いだ長男が社長を辞任し創業家が経営から離れ、同年11月には会社更生法を申請。

それでも現在は 『日本保証』 という社名で、存続してはいます。


実はこの商工ローン問題が発覚する数年前、損保マンだった私は積立保険販売に絡んでカードローンの取立業者と新宿で雑談したことがありました。 その際、冗談半分で


「首に縄をかけた債務者が乗ったイスを蹴っ飛ばすことなんか、ホントにあるんですか?」

と聞いたところ、その取立業者が

「あぁ、やっとことあるょ。」

と煙草に火を点けながら事も無げに言ったことを今でも憶えています。 


ただその男性が、


「でもオレはあと3年以内にこの仕事から足を洗うつもりなんだ。 

人間のやる仕事じゃないからねェ・・・。」

フ~ッとタバコの煙を吐き出しつつ呟いたことに、少しだけ安堵したことも・・・。

確かに過酷な取り立てはご法度ですが、そもそも同社のような高金利ローンに中小企業経営者が手を出さざるを得なかったのは、大手銀行が貸し渋り・貸しはがしをしたから。

そしてこういった商工ローン会社に大口融資をしていたのも、銀行。

本当のワルは、誰だったのか・・・?
うー

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コメント
コメント
今、ネットフリックスでウシジマくん観るのにハマっています。ウシジマくん格好良い。ちょっとヤバいけど。。
2020/01/27(月) 19:46:54 | URL | はーとまいんど #- [ 編集 ]
◇はーとまいんどさん
コメントありがとうございます。
闇金ウシジマくんですょネ。
私は残念ながらまだ観てませんが、おそらく銀ちゃん同様、ノンフィクションを基に構成されていると思います。
裏社会は、オソロシイ~。(@@;
2020/01/28(火) 05:27:32 | URL | ナベちゃん #- [ 編集 ]
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