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譲 歩

昨日、ドイツ・ボンで開催されていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会において、我が国が推薦していた8県23施設に及ぶ 『明治日本の産業革命遺産』 の登録が決定しました。

『富士山』、『富岡製糸場』に続き3年連続の登録となり、誠に喜ばしい限り・・・と言いたいところですが、私はこの決定に至るプロセスに強い憤りと失望を感じています。

ご存知の通り、今回の登録に関しては韓国が 「施設の一部で戦時中に韓国人が強制労働させられていた」 と主張し難色を示しました。

しかし日本政府は、登録根拠がそれより遥か前の 「1850年代から(日韓併合の)1910年まで」の期間としており、指摘は当たらないと反論。

(個人的には、戦時中の徴用は国家総動員法に基づくもので、かつ当時の朝鮮は日本領であることから日本国民としてのもの・・・韓国の批判は的外れだと思っています。)


そして一旦は先月の日韓外相会談で円満に登録できるかと思われたのですが、土壇場になって韓国は主張を蒸し返したのです。

一時は委員会の決議が延期する事態になりましたが、結局日本が韓国の主張を受け入れる形で、佐藤ユネスコ代表部大使が


「1940年代に、意思に反して連れて来られ、厳しい環境で働かされた朝鮮半島出身者が多く存在したことへの理解を深めるための措置を講じる」


「被害者を記憶にとどめるための情報センターの設置を検討する」

と表明。 実質的にはほぼ韓国の意向を受け入れ譲歩した形での決着でした。

 

      


(↑)は、登録が決まってニコニコ笑っている佐藤大使(中央の女性)ら日本代表団の写真ですが、私はとても笑えません。何故なら、この公式発言が今後の日韓関係において新たな問題・火種を残すことになると危惧するから。

前述の佐藤大使の発言は、日本語では「(厳しい環境で)働かされた」となっていますが、英語では “forced to work ” すなわち〝強制労働〟とも訳せる表現になっているのです。

過去において、我が国の政府見解や公式文書で〝強制〟という文言が使用されたことはありませんでした。

※(閣議決定を経ていない)河野談話では〝強制的に〟という表記あり。

つまり日本は世界遺産の認定と引き換えに、今までにない譲歩をしたということ。

なんと、愚かな!

岸田外相は「誠に喜ばしい」としつつ、


「 “forced to work ” は、強制労働を意味するものでない」

「従来の日本政府の認識を述べたもので、財産・請求権の問題は完全かつ最終的に解決済み。」

という談話を出しましたが、そんな二枚舌というか都合の良い解釈が通用するほど韓国も国際社会も甘くはありません。 
現に尹炳世外相は


「日本は、強制労役させられた事実があったと発表した」

と言明し、韓国のメディアも勝ち誇ったかのように同様の報道をしていますから。

今回の登録を本当に喜んでいるのは韓国の方では?

〝強制〟が焦点になっているのは、いわゆる従軍慰安婦問題と同じ・・・今後相手は、この点を突いてくることは、ほぼ確実。

つまり慰安婦問題に続いて新たな攻撃材料を相手に与えたオウンゴール、と言えましょう。

我が国の主張に正当性があるなら、こんな屈辱的な譲歩などせず堂々と
投票に持ち込めば良かったし、仮に登録できなくても韓国の横紙破りをもっと世界にアピール出来たでしょうに。 

対立を嫌い相手の主張を呑んで穏便に済まそうとする、その場限りの稚拙な外交手法には本当に腹が立ちます。


以前宮沢総理が訪韓を前にして、韓国からの「謝罪してくれれば、それで手打ちするから」という甘言に乗せられ、ろくに調査もせずに発表した河野談話が20年以上経った今でも従軍慰安婦問題のネタにされていることは、誰もが知るところ。

今回、秋に日韓首脳会談を実現すべく、これ以上の関係悪化を防ぐために譲歩したとしたら、また同じ轍を踏むことになるでしょう。

今回の世界遺産登録に関して、韓国はMERS感染の深刻化に伴い朴大統領が訪米を見送った時期にもかかわらず、尹炳世外相が現地入りして各国に反対工作をしたといいます。

ここまで反日に血道を上げる国に、これ以上譲歩する必要などない・・・そう私は考えます。

併合を逆恨みし、終戦後のゴタゴタ時に突然李承晩ラインを設定して竹島を実効支配し、日韓基本条約によって賠償問題は完全に解決したはずなのに、慰安婦問題を持ち出して食いつき、そして今回は外相会談の合意を反故にして自分の主張を通す国に、誠意や譲歩など通じないことは、歴史が証明しています。

長崎県を始めとして今回遺産登録された各地では喜びの声が湧いているようですが、観光客の増加は一時的なもの。

日本は今回の世界遺産登録の対価として、半永久的な〝負の遺産〟を背負った・・・私にはそう思えてなりません。うー



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