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公 営

皆さんは、こんな暖簾が下がっているお店に入ったことがありますか?

       

私は幸いにしてありませんが、言わずと知れた質屋さんですネ。


質屋とは、財産価値のある私有物品を担保(質草)として預かり、流質期限までに弁済を受けない場合は当該担保を以ってその弁済に充てる条件でお客に金銭を貸し付ける事業者のこと。

その歴史は古く、西洋では古代ギリシァやローマ帝国に、また東洋でも約1,500年前の隋に現在とほぼ同じシステムの質屋業務を寺院が行っていたとか。

我が国では、鎌倉時代に出現したといわれています。

そして現代日本の質屋は民営ですが、意外なことに以前は


 公益質屋

が存在していました。

それが東京都内で初めて日暮里に登場したのが、今からちょうど100年前の今日・1919(大正8)年12月5日のこと。


(運営は、1917年に発足した東京府慈善協会・・・現在の東京都福祉事業協会)

※日本初の公益質屋が登場したのは、これより7年前・1912年。 

場所は宮崎県・細田村だといわれています。

時の村長が既にヨーロッパで登場していた公益質屋の存在を知り、貧しい漁村の困窮を救うべく知事に相談して開設したとのこと。

    

                公益質屋の受付窓口

この公益質屋と民間質屋の違いは、

◆民間が実質月利9%なのに対し、公益は3%と低く、しかも利息は半月計算。
◆民間より公益の方が流質期間が1ヶ月長い。


◆流質しても、公益質屋では競争入札で売ることが要請され、その代金から元金・利息を引いて残金があれば、顧客に返す。

今なら民営圧迫だと質屋さんから猛抗議されるでしょうが、不景気だった当時に生きた人々にとっては、まさに天の助けだったはず。

この公益質屋はその後徐々に増え、1925年には39軒。

       

                東京・下谷の公益質屋


そして公益質屋法が施行された1927(昭和2)年には81軒、1940(昭和40)年には1,127軒と急増。

しかし戦後の好景気やサラリーマン金融の登場でニーズは徐々に減り、2000(平成12)年に公益質屋法が廃止され、日本からは消滅。


ですから今は利用したくてもできないんです。

公益質屋同様、民営の質屋もサラ金の登場で一時はかなり苦境に立たされたようですが、最近は従来の貸金業というよりもブランド品や宝飾品の買取で、再び息を吹き返しているのだそうな。


バブル期後半からでしょうか? 主に女性が高級ブランド品を質屋さんに持ち込んで換金するようになったのは・・・。


リアリティーTVやニュース番組の企画で質屋さんの窓口に隠しカメラを設置し、店員さんとお客さんのやり取りを紹介することがあります。

女性客が入りやすいような、明るくて清潔感のある店内に持ち込まれる品々と繰り広げられる会話は、実に味わい深いものが・・・。


一番ビックリしたのは、ホステスさんらしき女性が、全く同じ色と型番の高級ブランドバッグを5つ持ち込んだ時のこと。


「何でこんな同じ品物ばかり持ってるんですか?」


と訝る店員さんに、カラカラと笑いながらその女性が言うことには・・・複数のお客さんに同じバッグをおねだりおねだりして買ってもらい、一個だけを残して全部を換金に来たとのこと。


「だってぇ、そうすれば誰とデートした時でも、『アナタに買ってもらったバッグ、いいわよォ』 ってごまかせるじゃない!」 驚き顔


いやはや、女性の逞しさというか、したたかさを見せつけられました。


こんなケースが多いからでしょうか、質流れ品のバーゲンセールは、新品同様のモノが安く手に入るってことで、大変な人気だとか。


さすがに今では、こんな裏ワザを使える女性は限られるでしょうけど、 


下心を持って言われるままにプレゼントしようとする男性諸氏は、くれぐれもご用心、ご用心!うー


 


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