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崩 壊

今からちょうど20年前の今日・1995年6月29日に韓国で起きた大参事・・・皆さんはご記憶でしょうか?

と言われてピンッと来ない方も、この画像をご覧になれば思い出すはず。


       

そう、それは同日午後6時前に建物の左右両側の壁を残し5階建てのピルのフロアが全て落下し、死者502人・負傷者937名・行方不明者6名を出した

 三豊百貨店崩壊事故

でした。 


1989年に開店してから僅か6年後に崩れ落ちたこの建物は、当初地上4階・地下4階のオフィスピルになるはずだったのですが、経営母体の三宝建設産業が建設途中に1階増床して5階建てのデパートへの業態変更を決定。

当初施工していた宝成建設は、設計変更が危険だとして反対し、建設続行を拒否。


仕方なく三豊建設産業が直接施工することに。

オフィスビルから百貨店にすること自体、素人の私でも疑問を感じますが、彼らは意に反さず。

計画になかった5階部分を増床することで約3,000トンものコンクリートが増量されたのに、防火シャッターを設置するためビル中央の柱を25%も撤去したばかりか、エスカレーターを設置するために柱を細くした・・・というから呆れます。

更には屋上で100トン近い大型冷房装置を引きずって移動させたため、重量に耐えきれなかった。という話も。

崩壊前には、既に屋上は柱の突端が半ば突き抜けて盛り上がり、5階のフロアも傾いていたそうな。


ちょっと日本人には考えられない杜撰さですが、更に驚かされるのは事故直前のデパート側の対応。


事故前日に5階の従業員が天井のひび割れに気づき、更に事故当日それが広がっていることを上司に報告。

しかし経営陣はその報告を聞きながらそのまま通常営業を決定し、社長が呼んだ建築士も閉店後の修理で大丈夫という過少報告をしたため、来場客を避難させなかったことが被害を飛躍的に大きくしてしまいました。

まさに人災そのものですネ。

しかも営業継続を支持した経営陣は、
事故直前に従業員や来場客をほったらかしにして避難していた、というのですから呆れるばかり。

昨年のフェリー転覆事故の際、乗客を残したまま真っ先に逃げ出した船長と同じです。


この事故の前年にも聖水大橋の陥落事故があった韓国内では、建設会社に対する信用はガタ落ち、国内の高層マンションの価格は暴落。


実際に事故後韓国政府が高層建築物の緊急調査をしたところ、建て替えが必要な物件が全体の1/7、修理が必要な物件が80%に達したといいますから、もう手抜き・欠陥工事が当たり前たいう惨状。

日本でも過去耐震偽装などが問題になりましたが、さすがにこんなビル崩壊は起きていませんから、レベルの違いは明らか。

経営陣は厳しく責任を問われ、会長は懲役10年6ヶ月の実刑判決を受けると共に全財産没収。

また当時の区長が設計変更と仮使用許可を認める見返りとして約150万円の賄賂を受け取ったとして逮捕されました。

さて、この凄惨な事故現場はその後どうなっているかというと・・・現在は高級マンション〝アクロビスタ〟に生まれ変わっているとか。


      


500人以上も亡くなった事故現場に建設された高層マンションに、入居者が集まるのか? と私は首を傾けたくなりますが、韓国人は〝一度死者が出た土地は縁起がいい〟と考えるのだそうで、殆ど即日完売の大人気だったとか。

にわかに信じられないですが、これも民族性の違いなんでしょうかねェ。

お客さんを置き去りにしても自分だけ先に逃げることと言い、私には理解できません。


この事故後、韓国政府は欠陥・手抜き建築がなされないように法律を改正したそうですが・・・奇しくもちょうど1年前の同じ6月29日にソウル市内にある現代百貨店で天井の石膏ボードが落下し、店員やお客さんが一斉に避難するという事故が起きています。

大丈夫なのか? この国は・・・。うー

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