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情 熱

今日は我が愛読誌・月刊『致知』10月号より、藤尾秀昭編集人による巻頭エッセーを、一部抜粋・編集にてご紹介させていただきます。

           ◆     ◆     ◆     ◆

「人に大切なものは知識よりも才能よりも何よりも真剣味であり、純潔な情熱である。」

安岡正篤師の言葉である。

情熱なきところ、いかなる能力も開花するはずがない。
情熱はあらゆる創造の源泉である。

芸術家であれ科学者であれ経営者であれ、誰もが感嘆せずにはいられないような仕事を成した人間は皆、自らの仕事に情熱の限りを尽くした人に他ならない。

先日、北尾吉孝氏率いるSBIホールディングス創業20周年を祝う会が帝国ホテルで開催された。

創業時の社員55人、資本金5千万円。
それが今は社員6千人超、株式時価総額6千数百億円の会社となった。

20年でこれだけの会社に育てられたのは、まさに偉業である。
会場で北尾さんの挨拶を聞きながら、ある人の言葉を思い出した。

「天才とは、天の力を借りられる人」。

一代で偉業を為した人は皆、天の力を借りられた人である。
エジソン然り二宮尊徳然り、松下幸之助氏も稲盛和夫氏もそうである。


       

では、どういう人が天から力を借りられるのか?

その第一条件は、その人が自らの職業にどれだけの情熱を注いでいるか・・・この一点にあるように思える。

「誰にも負けない努力をする」・・・稲盛氏はこれを自らの信条とし、人にも話してきた。

「誰にも負けない努力」 を、氏はこう表現する。

「一点の曇りや邪心もない純粋な心を持って、燃えるような情熱を傾け、真摯に努力を重ねていくこと。」

〝狂〟がつくほどの努力、とも言っている。 そういう人に

「神はあたかも行く先を照らす松明を与えるかのように、知恵の蔵から一筋の光明を授けてくれる。」


誰にも負けない努力とは、言い換えれば天が応援したくなるほどの努力、ということだろう。

そういう努力をする者のみが天の力を借りることができるのだろう。

二宮尊徳にも、こういう言葉がある。

「おおよそ、人の勲功は心と体との二つの骨折りに成るものなり。
その骨を折りてやまざれば必ず天助あり。」

そしてこう付け加えている。

「骨を折れや二三子(にさんし=そなたたち)。 勉強せよ二三子。」

先知先賢の一致して説くところを私たちも学びたい。

最後に、坂村真民さんの詩 『鈍刀を磨く』 を紹介する。

  鈍刀をいくら磨いても 無駄なことだというが
  何もそんな言葉に 耳を借す必要はない
  せっせと磨くのだ
  刀は光らないかもしれないが 磨く本人が変わってくる
  つまり刀がすまぬすまぬと言いながら 
  磨く本人を 光る者にしてくれるのだ
  そこが甚深微妙の世界だ
  だからせっせと磨くのだ

情熱を持って生きることの大事さを説いて珠玉の言葉である。


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