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sting

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードという2大俳優が共演し、アカデミー作品賞を受賞した名画 『スティング』 (1973年公開)。

主役の2人が策を練ってギャング組織に一泡吹かせる痛快コメディ映画でしたが・・・この原題になっているStingには、『囮(おとり)捜査』という意味があるんです。

今から33年前の今日・1982(昭和57)年6月22日に発覚した


 IBM産業スパイ事件


は、この囮捜査によって日立製作所・三菱電機の社員ら6人がアメリカFBIによって逮捕されたものでした。


この事件、簡単に言えばライバルの日立社が自社の機密情報を入手したことを知ったIBM社がFBIと協力。

IBMの社員に扮したFBI捜査官が日立社の社員に極秘情報の売却を持ちかけ、現金を支払ったり取引現場を撮影したビデオテープを証拠に産業スパイ事件として立件されたもの。

当時私は社会人2年目。

映画やドラマの中だけでしか知らなかった囮捜査が現実に行われており、しかも普通のサラリーマンが逮捕されたことに、少なからず驚いたものです。

さて、アメリカでは一般的に行われているこの囮捜査・・・日本では行われているのでしょうか?

TVドラマや書籍などでは女性の囮捜査官が登場していますが、実際のところ原則的には行われていません。

そもそも、日本の法律には囮捜査という言葉自体の記述がないのだそうです。

しかし何事にも例外があるもので、ごく一部では行われているとのこと。

そのひとつが、麻薬捜査。


     


売買の現行犯逮捕が原則である麻薬捜査では、なかなか犯人の尻尾を捕まえることは出来ません。

そこで囮捜査を認める判例があるわけですが・・・その判決文の中で、裁判所は囮捜査を

【捜査機関又はその依頼を受けた捜査協力者が、その身分や意図を相手方に秘して犯罪を実行するように働き掛け、相手方がこれに応じて犯罪の実行に出たところで現行犯逮捕等により検挙するもの】


と定義しています。


平たく言うと、ヤクの売人に捜査官が身分を隠して「売ってくれ」と近づき、麻薬を取り出して現金を受け取った段階なら逮捕出来る、ということ。


ただ逆にヤクの売人に扮した捜査官が通行人にランダムに声をかけ、買った人間を逮捕することは認められていません。

それは善意の国民を誘惑して犯罪者を作り上げる行為になりますから。

ですから街中でヤクを買っても囮捜査に引っかかる恐れはありません・・・って、そもそも買うこと自体犯罪。


現行犯なら逮捕されますので、ついつい興味本位で手を出すのは止めましょう。うー

皆さんは、この囮捜査・・・我が国でももっと範囲を広げて実施しても良いと思いますか?






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