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凄 腕

今から35年前の今日・1984年7月28日、


 第23回夏季オリンピック・ロサンゼルス大会


が開幕しました。 

同大会の開会式は、私にとっては非常に印象深いものでした。


何故なら、映画 『007・サンダーボール作戦』 に出てきた〝ロケットマン〟がいきなり登場し、空中遊泳をしたのですから。

また映画音楽でお馴染みのジョン・ウィリアムスが作曲したファンファーレやメイン・テーマも、歴代オリンピックの中では1964年の東京五輪に次いでお気に入りでしたし・・・。


※開会式の模様を、スタッフ側からの映像でお楽しみください。(↓)




来年開催される東京五輪の開会式では、どんなサプライズ演出が飛び出すのか・・・今から楽しみです。


さて前回・1980年に開催されたモスクワ大でアフガン侵攻に抗議したアメリカや日本をはじめとする多くの西側諸国がボイコットした報復として、ソ連ら東側諸国が不参加だったため若干寂しくなった同大会。

 ※モスクワ五輪ボイコトに関する過去記事は、こちら。(↓)



しかし日本人にとっては、柔道・山下泰裕選手の涙の優勝をはじめ金10・銀8・銅14個と大量のメダル獲得や、カール・ルイスの4冠達成など、大いに楽しめる内容でした。


そして同大会は、オリンピック史上において大きな転機となったことで、歴史にその名を留めました。


それは、一切の税金を使わずに黒字を計上 したこと。


それまでの歴代開催国はいずれも莫大な税金を投入し、しかも大会後は赤字の後遺症に苦しんできました。


その現状に尻込みしてか開催立候補は徐々に減り、1984年の開催地にはロサンゼルスのみという有様。


このオリンピックの窮状を救ったヒーローが、同大会委員長を務めた当時47歳の気鋭


  ピーター・ユベロス 
  Peter Victor Ueberroth


       ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-ユベロス


同氏は1937年イリノイ州生まれ。


彼自身、水球のオリンピック候補選手になった程のスポーツマンでした。


大学卒業後は大手旅行会社に就職し、20代後半だった1963年に独立して旅行会社を設立。

一代で従業員1,500人を擁する北米第2位の大会社に成長させたやり手。


-orphan;">その経営手腕を買われてロス五輪の大会組織委員長に抜擢された彼は、自らの旅行会社を1,400万ドルで売却して就任するや、斬新な戦略を次々と打ち出します。


テレビ放映権料をアメリカ3大ネットワークのひとつであるABCに破格の約450億円で売却したり、オフィシャル・スポンサーを1業種1社に絞って価値観を高めたのをはじめ、聖火リレー・ランナーを有料化。


一方でメイン・スタジアムは50年以上前のロス五輪で使用したものを改修利用したり、大量の学生ボランティアを動員するなど徹底的なコスト削減も行い、結局終わってみれば約400億円もの黒字を計上し大成功に導きました。 


一躍時の人となったユベロス氏はロス五輪終了直後の1984年10月、大リーグのコミッショナーに就任。


様々なテコ入れを行い、赤字経営の球団が多数あるといわれた大リーグを、4年後に全て黒字化することに成功したといわれています。


但し、そのやり方にはかなり強引な部分もあったようですが・・・。


1人の敏腕実業家によって息を吹き返したオリンピックですが、中には商業化を批判する向きも。


しかし彼の存在がなかりせば、オリンピックの継続開催は困難だったかもしれません。


凄腕・ユベロス氏が安倍総理の後釜に座ってくれたら・・・実際には有り得ないことですが、政治家のレベルの低さを見るにつけ、ついつい無いものねだりをしてしまいたくなる私です。うー


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