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大時鐘

ロンドンの観光名所は? と問われれば、おそらく多くの方がウェストミンシター宮殿と答えるはず。


そしてその宮殿の中でも、特に有名なのが、


 ビッグ・ベン

   Big Ben


という愛称で親しまれている、その時計台でしょう。


そのビッグ・ベンが動き始めたのが、今からちょうど160年前の今日・1859年5月31日のことでした。


 


現在英国議会の議事堂として使用されているウェストミンスター宮殿は、1834年10月の大火災によって焼失した後に、コンペを勝ち抜いたチャールズ・バリーの設計によってゴシック復興様式で再建されましたが、時計台の設計は若手のオーガスタス・ビュージンに託しました。


        

        Augustus Welby Northmore Pugin 18121852


彼の設計に寄って建てられた時計台は、高さ96.3m。


下から61mは煉瓦造りですが、その上は鋳鉄製の尖塔となっていて、時計の文字盤は地上55mに位置しています。


彼はまた時計の文字盤も設計し、直径7mの鉄枠に312個の乳白ガラスが嵌め込まれており、4面の文字盤の下には、ラテン語で


"DOMINE SALVAM FAC REGINAM NOSTRAM VICTORIAM PRIMAM "

      (主よ、我らが女王ヴィクトリアに御加護を)


と刻まれているそうな。


そして時計そのものを設計したのは、アマチュア(!)時計学者エドマンド・B・デニスンと、後にグリニッジ子午線を定めた王室天文官ジョージ・B・エアリー。


          

                          Sir George Biddell Airy 18011892 


時計の真下に全長3.2m・重量300kgの大きな振り子が取り付けられ、それが2秒毎に振れているそうですが、その重さと地下鉄延伸工事の影響で、時計台はごく僅かながら北西の方向に傾いているとか。

とは言え、ピサの斜塔みたいに肉眼では分かりませんが・・・。


そしてこの時計台に欠かせないのが、時報を告げる鐘の音。


もともとビッグ・ベンとは、時計台そのものではなくその中で最も大きな〝大時鐘〟の愛称でした。


 ※但しその由来については、工事責任者で国会議員だったベンジャミン・ホール卿の名に因んだとする説や、当時のボクシング・ヘビー級チャンピオンの名前から来ているとする説など複数有り、定まっていないとか。


この大時鐘は、時計台完成前に制作されて宮殿の庭に運び込まれたものの大きなヒビが入ってしまい、再鋳造されたもの。

直径2.9m ・ 高さ2.2m ・ 重量13.5トンという巨大な鐘ですが、これが初めて鳴らされたのは、時計が動き始めてから約1ヶ月半後の7月11日。


しかしその僅か2ヶ月後にまたしてもヒビが入ってしまい、その後3年かけて修復・・・といっても、鐘に穴を開けるなどしてそれ以上ヒビが入らないようにしただけ。

ただそのおかげで、独特の音色が出るようになったのです。


    


最後に、近々ロンドン旅行を・・・と計画されている方に、お知らせが。


実は現在時計台は大修理に取り掛かっており、2021年までは鐘は鳴らされない予定なのだそうな。


ということで、こちらの動画で毎日正午に鳴らされるビッグ・ベンのメロディーをお楽しみください。

きっと昔学校で聴いたチャイムを、懐かしく思い出すことでしょう。
笑2



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