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鬼 平

池波正太郎氏の人気時代小説、またテレビ時代劇や劇画でもお馴染みの、『鬼平犯科帳』

・・・この物語の主役が


            のぶため

 長谷川平蔵宣以


であることは、皆さんもご存知だと思いますが・・・実はこの方、架空のキャラてはなく実在の人物であり、今日が彼の命日なのです。


       


平蔵は1745(延享2)年、400石の旗本・長谷川宣雄の嫡男として現在の港区赤坂で生まれました。


若い頃は剣の腕も立つ相当なヤンチャだったようで、19歳の頃に父と共に本所に引っ越した時には〝本所の銕(てつ)〟 と呼ばれ、周囲から恐れられていたとか。


23歳の時に第10代将軍・家治に謁見した平蔵は、その翌年に同じ旗本の娘と結婚。


1772年に父・宣雄が京都西町奉行に任命されると一緒に京に上ったものの、僅か10ヶ月後に宣雄が亡くなったため江戸に戻って30歳の時に長谷川家の家督を継ぎ、小普請組支配・長田備中守の配下に。


禄高三千石以下の旗本・御家人のうち無役の者を編入した小普請という閑職に就かされた彼はクサッたのか、相変わらずの放蕩ぶりで岡場所通い。


遺産をすっかり使い果たしてしまったそうですが、この時に知り合いとなった流れ者・ヤクザ者との人脈が、後々大いに彼を助けることになるのですから、世の中は分かりません。 


31歳で将軍世子の警護役・御書院番士に任ぜられると、以後は順調に出世・・・そして1787(天明7)年、江戸で起こった打ちこわしの暴動を鎮圧した手腕を時の老中・松平定信に認められ、42歳にして火付盗賊改役に抜擢。


一旦その任を解かれたものの、再任されて以降約8年間に渡り、関八州を荒らし回った大盗・神道徳次郎一味や凶悪犯・葵小僧をお縄にしたり石川島の人足寄場建設などに、若い頃のウラ(?)人脈を駆使して成果を挙げました。


火付盗賊改方とは、放火や押し込み強盗、賭博などを取り締まる (無任所) セクション・・・現在でいえば、泣く子も黙る(?)警視庁捜査一課もしくは特別機動捜査隊とでもいえましょうか。


その取締りは非常に厳しく当初は人々から恐れられたようですが、その長官(本役)として犯罪者からは〝鬼〟といわれた平蔵も、公平かつ人情味溢れる仕事ぶりで江戸市民からは 〝本所の平蔵様〟 〝今大岡〟 などと呼ばれる人気者になったとか。


しかしお堅い幕府内では過去の行状や際どい資金運用などに眉を顰める者が多く、何より平蔵本人が忠誠を尽くした松平定信でさえ彼を信頼し切ってはいなかったようです。


有能な部下を煙たがる上司や妬む同僚・・・現代社会でもよく見られる人間関係の悲哀を感じさせます。うー


御役御免を願い出てから僅か3ヶ月後の1795(寛政7)年5月19日に50歳でこの世を去った平蔵は、言わば〝江戸時代のサラリーマン金太郎〟だったのかも。

       
                       菩提寺・戒行寺にある供養碑(新宿区須賀町)


幕府の役人ではなく、民間の商人であったなら相当な財を成していたかもしれませんネ。


弱きを助け、悪きを挫いた庶民の人気者〝鬼平〟の物語・全24巻・・・いつかじっくり読んでみたいものです。


あっ、そうそう・・・柳家紫文さんの三味線漫談(粋曲)・『長谷川平蔵市中見廻り日記』 も中々面白いですョ。

       


機会があれば是非お楽しみください。笑2

一話だけ、以下にご紹介しますので・・・。


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